ニュース

さらなる周知・啓発が必要―中小企業の「健康経営に関する実態調査」

 東京商工会議所(三村明夫会頭)がこのほど、都内の中小企業を対象に行った「健康経営に関する実態調査」の結果を取りまとめた。
 調査によると、健康経営の認知度や関心は高まっているものの、実際に推進していくには課題を抱える中小企業が多く、取り組むメリットも含めさらなる周知・啓発が必要であることが分かった。
GUM05_PH02074.jpg  「健康経営」は戦略的に従業員の心身の健康増進をはかって活力や生産性を向上させ、結果的に組織の活性化や業績向上につなげる経営手法。今回の調査は同会議所の会員企業のうち従業員300人以下の中小企業を対象に行われ、約300件の回答が得られた。

 調査結果によると、まず「健康経営」の認知度については、29%が「内容を知っている」と回答し、2017年度に行った前回調査よりも認知度は高まっていた。

 一方、「内容は知らないが、聞いたことはある」が40%を占めたことから、取り組み方法や効果についての認知度はさらなる普及活動が必要であることが分かる。

 また、従業員数別でみると従業員が少ないほど認知度が低く、特に10人未満の企業では「知っている」が17%にとどまり、42%が「聞いたことがない」と回答した。

 健康経営の実践状況については「現在実践している」と回答した企業は21%にとどまったが、全体で見れば98%もの企業が健康経営の実践に関心を持っていた。

 しかし、このうち14%の企業が「必要だと思うが、実践できない」と回答していたことから、実際に行うにあたっては課題を抱えているケースが一定数あることも明らかになった。認知度と同様、実践状況についても従業員数が少ないほど「現在実践している」と回答する割合は低い傾向にある。

実践例などの周知・徹底が求められる
 現在、健康経営を実践または実践予定の企業の具体的な取り組みでは、「健康診断受診率100%」や「人間ドックの費用負担」など「健診・検診」に関することが42件と最も多く、次いで「ノー残業デイの設置」や「有給取得の推奨」など「労働時間等の適正化」が16件と続いた。

 健康経営を実践するうえでの課題については「どのようなことをしたらよいかが分からない」(45%)、「ノウハウがない」(37%)とハウツー不足を挙げる企業が目立った。次いで「社内の人員がいない」(26%)や「予算がない」(23%)、「相談できる社外の専門家がいない」(12%)といったリソースに関わる要素が続く。

 一方、「効果やメリットが分からない」が23%と前回調査の7%から大幅に増加していたことから、健康経営のメリットについても広く周知する必要性が改めて浮き彫りになった。

 必要だと思う支援についての設問では、ハンドブックなど「ノウハウの提供」(52%)、「他社事例の紹介」(35%)の回答があったことから、実践例などの周知・徹底がさらに求められている。

[yoshioka]

「健診・検診」に関するニュース

2019年03月19日
地域保健・健康増進事業報告~母子保健など「地域保健事業」の概要
2019年03月13日
「睡眠負債」は週末の寝だめでは解消できない 睡眠を改善するための6ヵ条
2019年03月13日
認知症リスクは糖尿病予備群の段階で上昇 体と心を活発に動かして予防
2019年03月13日
994万人が高血圧 脂質異常症は221万人 糖尿病は過去最多の329万人 【2017年患者調査】
2019年03月13日
日本人妊婦で「静脈血栓塞栓症」が増えている 女性でも珍しいくない病気に エコチル調査
2019年03月13日
高齢者の多くが複数の病気を併発 医療費と介護費が増加 保健指導が必要
2019年03月12日
アルコールががんや生活習慣病を引き起こす「少酒の勧め」 動画を公開
2019年03月06日
太っていなくても糖尿病やメタボに 日本人は少しの体脂肪増加や運動不足で異常が
2019年03月06日
糖質に着目した「1:1:1お弁当ダイエット法」 主食・主菜・副菜を最適に
2019年03月06日
大阪府が「健活10」を開始 健康寿命の延伸と健康格差の縮小が目標 1人ひとりの主体的な健康づくりを促す

最新ニュース

2019年03月19日
地域保健・健康増進事業報告~母子保健など「地域保健事業」の概要
2019年03月14日
【健やか21】募集開始!周産期メンタルヘルスと児童虐待予防セミナー
2019年03月14日
保健師の職業紹介番組を放映(テレビ神奈川、3/17)
2019年03月14日
「産業保健プロフェッショナルカンファレス」主催者変更のお知らせ
2019年03月13日
「睡眠負債」は週末の寝だめでは解消できない 睡眠を改善するための6ヵ条
2019年03月13日
認知症リスクは糖尿病予備群の段階で上昇 体と心を活発に動かして予防
2019年03月13日
【新連載】LGBTについて、学校保健分野・地域保健分野・産業保健分野で考える
2019年03月13日
994万人が高血圧 脂質異常症は221万人 糖尿病は過去最多の329万人 【2017年患者調査】
2019年03月13日
日本人妊婦で「静脈血栓塞栓症」が増えている 女性でも珍しいくない病気に エコチル調査
2019年03月13日
高齢者の多くが複数の病気を併発 医療費と介護費が増加 保健指導が必要
2019年03月12日
アルコールががんや生活習慣病を引き起こす「少酒の勧め」 動画を公開
2019年03月12日
【参加申込受付中】産業保健師会 2019年度 第1回研修会「産業保健師活動のあり方の本質に迫る―今どきの職場不適応の背景とその対応―」
2019年03月08日
睡眠に不満がある人は9割超―求められる十分な睡眠時間と質の高い眠り
2019年03月07日
【取材】多職種連携でも必要な「保健師の技術の可視化」を考える【平成30年度 日本保健師連絡協議会】
2019年03月07日
【健やか21】世界自閉症啓発デー2019(4/6東京) 参加申込み受付中
2019年03月06日
太っていなくても糖尿病やメタボに 日本人は少しの体脂肪増加や運動不足で異常が
2019年03月06日
糖質に着目した「1:1:1お弁当ダイエット法」 主食・主菜・副菜を最適に
2019年03月06日
大阪府が「健活10」を開始 健康寿命の延伸と健康格差の縮小が目標 1人ひとりの主体的な健康づくりを促す
2019年03月06日
認知症の発症を血液検査で予測 100%の的中率で判別に成功 長寿研
2019年03月06日
幼児の脳の発達に親の励ましが大きく影響 離婚は子のメンタルヘルスに影響
2019年03月06日
【書籍紹介】「増補新訂 医療機関における産業保健活動ハンドブック」※19年3月31日まで割引サービス中!
2019年03月05日
「どうする? 新入社員の健康支援」へるすあっぷ21 3月号
2019年03月05日
平成30年は2倍の増加―職場における熱中症による死傷災害発生状況
2019年03月05日
さらなる周知・啓発が必要―中小企業の「健康経営に関する実態調査」
2019年03月05日
佐賀のNPO法人が『教師のための2型糖尿病対応マニュアル』を作成
2019年02月28日
【健やか21】父親の仕事と育児両立読本(ワーク・ライフ・バランス ガイド)
2019年02月27日
運動は「魔法の薬」 健康なエイジングのために運動が必要 食事を改善でき腎臓にも効果
2019年02月27日
腸内細菌叢がインフルエンザワクチンの効果を高める 温暖化の影響も 東京大学
2019年02月27日
歯周病発見「AI」の共同研究 スマホで検診受診率を向上 東北大学とドコモ
2019年02月27日
食事でメタボや肥満に対策 やってみるとはるかに簡単 食事管理に要する時間は1日15分以内
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
  • 週1回配信(毎週木曜日)
  • 登録者数 7,762 人(2018年12月現在)
登録者の内訳(職種)
  • 保健師 44%
  • 看護師 20%
  • 管理栄養士・栄養士 22%
  • その他 14%
登録はこちら ▶
ページのトップへ戻る トップページへ ▶