ニュース
働く世代の仕事と健康管理に変化が起きている 厚労省「成年者縦断調査」「中高年者縦断調査」
2019年12月05日
厚生労働省は、第7回「成年者縦断調査」と第14回「中高年者縦断調査」の結果を発表した。
26~35歳の成年女性では、仕事と子育ての両立のための制度のある職場で、仕事を「結婚した後も続ける」と回答した女性の割合が高かった。
63~72歳の中高年者では、健康維持のために心がけていることとして、男性は「適度な運動をする」、女性は「バランスを考え多様な食品をとる」と答えた割合がそれぞれ高かった。
26~35歳の成年女性では、仕事と子育ての両立のための制度のある職場で、仕事を「結婚した後も続ける」と回答した女性の割合が高かった。
63~72歳の中高年者では、健康維持のために心がけていることとして、男性は「適度な運動をする」、女性は「バランスを考え多様な食品をとる」と答えた割合がそれぞれ高かった。
出産後も「仕事を続けたい」という独身女性は65%に増加
厚生労働省は、「21世紀成年者縦断調査」の結果を発表した。同調査は、就業・結婚・結婚後の就業意欲などについて、同じ集団を対象に毎年継続的に調査しているもの。
対象となったは、2012年10月時点で20~29歳だった男女のうち、第7回調査に協力した1万2,353人(26~35歳)。
第1回調査からの6年間で結婚した人について、結婚前後の就業状況の変化をみると、結婚前後とも「仕事あり」の割合は、男性 99.3%、女性 81.4%だった。
結婚前に「仕事あり」で結婚後に「仕事なし」に変化した割合は、男性 0.2%、女性 18.1%となっており、女性の方が男性より、「仕事なし」に変化した割合が高くなっている。
また、結婚後も仕事を続けたいと考える独身女性のうち、65.1%は出産後も就業継続を望んでいることも分かった。10年前の調査と比べると13.8ポイント上昇している。
さらに、第1回調査からずっと独身で仕事をもつ女性に、「結婚後の就業継続意欲」を尋ねたところ、「結婚した後も続ける」と答えた割合は46.5%で、10年前の44.7%より増えている。
仕事と子育ての両立のための制度があると女性の就業意欲が増す
また、第1回調査からずっと独身で会社などに勤めている女性に、就業形態で利用可能な仕事と子育ての両立のための制度などを尋ねたところ、仕事を「結婚した後も続ける」と答えた女性で割合が高くなった。
「結婚した後も続ける」と答えた女性では、利用できる制度は「育児休業制度」(53.9%)、「短時間勤務制度」(54.1%)、「育児のための勤務時間の短縮など」(53.9%)となり、「制度なし」と答えた女性のそれぞれ34.4%、34.6%、42.1%よりも割合が高くなった。
会社などに勤めている女性の仕事と子育ての両立のための制度などの有無別に「結婚後の就業継続意欲」をみると、「結婚した後も続ける」と回答した者は、育児休業制度「あり」と答えた女性が53.9%、「なし」と答えた女性が34.4%、短時間勤務制度「あり」と答えた女性が54.1%、「なし」と答えた女性が34.6%。制度ありのほうが制度なしより「結婚した後も続ける」と答えた割合が高かった。
出産後の夫の平日の家事・育児が妻の就業を支えている
さらに、この5年間に子どもが生まれた夫婦について、妻の就業形態で利用可能な育児休業制度の有無別に、出産後の妻の就業状況をみると、「制度あり」の方が「制度なし」より、出産後の「同一就業継続」の割合が高かった(80.4% 対 14.3%)。
「制度あり」の場合でも、「利用しやすい雰囲気がある」方が「利用しにくい雰囲気がある」より、出産後の「同一就業継続」の割合が高くなった(84.4% 対 73.7%)。
この5年間に子どもが生まれた夫婦の出産前の妻の職場の育児休業制度の利用にあたっての雰囲気を第1回と第7回を比較すると、「利用しやすい雰囲気がある」と回答した割合は、2002年の56.3%から、2012年の69.6%へと、10年間で割合が増えている。
団塊の世代の「仕事をしている」割合は?
厚生労働省は、第14回「中高年者縦断調査(中高年者の生活に関する継続調査)」の結果も発表した。
対象となったのは、2005年10月末現在で50~59歳だった団塊の世代を含む中高年者世代のうち、第12回調査または第13回調査で協力を得られた2万1,587人(63~72歳)。
2018年時点で仕事をしている人は56.3%(男性 61.2%、女性 50.9%)。就業状況の変化をみると、「正規の職員・従業員」は第1回の38.3%から今回は4.5%に減少。一方、「自営業主、家族従業者」は15.6%から13.4%、「パート・アルバイト」は16.7%から17.3%と、ほぼ横ばいとなった。
第1回調査時(52~59歳)に「65歳以降仕事をしたい」と答えた人のうち、第14回で「仕事をしている」人の割合は、男性(65~69歳)で66.2%、男性(70~72歳)で54.5%、女性(65~69歳)で54.1%、女性(70~72歳)で44.8%となっており、いずれも女性より男性の方が高くなっている。
健康管理への意識に男女で差が
第1回調査から13年間の健康状態の変化をみると、「第1回からずっと良い」と思っている人は、男性 41.9%、女性 43.0%で、男女とも全ての年齢階級で4割以上となっている。
健康維持のために心がけていることは、男性は「適度な運動をする」(14.3%)、「食事の量に注意する」(10.0%)、「適正体重を維持する」(9.7%)が多く、女性は「バランスを考え多様な食品をとる」(19.6%)、「食後の歯磨きをする」(17.4%)、「適度な運動をする」(15.3%)が多い。
男女で比べると、「バランスを考え多様な食品をとる」「食後の歯磨きをする」で差が大きくなっており、女性の方が高くなっている。
第14回中高年者縦断調査(中高年者の生活に関する継続調査)の概況(厚生労働省 11月27日)
掲載記事・図表の無断転用を禁じます。©2009 - 2020 SOSHINSHA All Rights Reserved.
「健診・検診」に関するニュース
- 2019年12月12日
- 厚労省が「高齢者の特性を踏まえた保健事業ガイドライン第2版」を公表
- 2019年12月11日
- 抗菌薬・抗生物質が効かない「薬剤耐性菌(AMR)」 年間8,000人超が死亡 対策は進んでいる
- 2019年12月11日
- 「ドライアイ」で苦しむ人は働き盛り世代に多い スマホを利用した「クラウド型臨床研究」で明らかに
- 2019年12月11日
- 「よく噛んで食事をする」と食後の血糖上昇を抑えられる 「よく噛む」食事法は朝と夜で効果に差が
- 2019年12月10日
- 通勤手段で肥満・メタボに対策 徒歩・自転車・公共交通が有利 日本の労働者3万人を5年間調査
- 2019年12月10日
- 冬の「ヒートショック」を防ぐ6つの対策 入浴中の事故死は冬に集中 血圧変動に注意
- 2019年12月05日
- 働く世代の仕事と健康管理に変化が起きている 厚労省「成年者縦断調査」「中高年者縦断調査」
- 2019年12月05日
- 健診結果から3年以内の糖尿病発症リスクを予測 国際医療研究センター「糖尿病リスク予測ツール」
- 2019年12月05日
- 【健やか21】改正母子保健法が成立しました
- 2019年12月04日
- 睡眠不足が肥満やメタボを悪化させる 脂質代謝にも異常が 睡眠を改善する3つの方法
最新ニュース
- 2020年01月22日
- 「第8回 健康寿命をのばそう!アワード」最優秀賞決定~介護予防・高齢者生活支援分野/母子保健分野~
- 2020年01月22日
- 「第8回 健康寿命をのばそう!アワード」最優秀賞決定~生活習慣病予防分野~
- 2020年01月21日
- 緑茶をよく飲む人は長生き お茶が心血管疾患や認知症の予防に効く 中国の大規模調査で明らかに
- 2020年01月21日
- 野菜を3倍食べてもらう「野菜プロジェクト」 野菜の自産自消・地産自消も促進 飯能市の食育活動
- 2020年01月21日
- 土にふれる生活は心身の健康につながる アレルギーやメンタルが改善 抗ストレスの妙薬は自然の中に
~保健指導・健康事業用 教材~
-
アイテム数は2,800以上! 保健指導マーケットは、健診・保健指導に役立つ教材・備品などを取り揃えたオンラインストアです。 保健指導マーケットへ
健診・検診/保健指導に役立つ製品・サービスの紹介












