ニュース

アロマフットマッサージで血圧が低下 不安やメンタルのスコアも改善

 自分でアロマフットマッサージを行うことで、血圧が下がり、不安スコアや精神的健康に関連するQOLスコアが改善するという研究を、岡山大学の研究チームが発表した。アロマフットマッサージが、血圧やメンタルヘルスの改善に役立つ、簡単で効果的な方法になる可能性がある。
アロマフットマッサージに血圧の改善や不安の軽減の効果
 岡山大学などの研究グループは、アロマフットマッサージを1日45分間、週に3回続けることで、血圧の改善や不安の軽減の効果を得られることを実証した。

 研究には、松山市周辺に在住する27?72歳の男女57人が参加。室温38度、湿度56%のスタジオで、インストラクターの指導のもと、参加者自身が約45分間かけてフットマッサージを実施。これを週3回、4週間にわたって続けた。

 フット・マッサージは、インストラクターの指導の下で1週間あたり45分間×3回行われた。マッサージの手順は、▽フットバスを10分間使用する、▽アロマ オイルを手に付けて香りを吸い込む、▽アロマ・オイルを脚全体に塗り、手の平と指を使って太股から爪先までマッサージし、ツボを押す、▽仰向けに寝て5分間リラックスする――といったものだった。

 試験は、参加者を無作為に前期介入群と後期介入群に分けるクロスオーバーデザインで行われた。マッサージを行う期間と行わない期間をおき、初回と中間、最終の検査を行った。

 全12回のマッサージの開始前と中間時点と終了後に血圧を計測した結果、マッサージ実施後には収縮期血圧、拡張期血圧の両方が低下したことが分かった。

 収縮期血圧は、前期介入群では108.1mmHgから107.0mmHgに、後期介入群では114.1mmHgから110.0mmHgにそれぞれ低下した。拡張期血圧は、前期介入群では69.2mmHgから67.3mmHgに、後期介入群では70.5mmHgから68.8mmHgにそれぞれ低下した。

 不安状態についてはSTAIで評価、健康関連のQOLについてはSF-8で評価。それぞれアロマフットマッサージの介入後には改善しており、不安やメンタルヘルスが向上したことが示された。
アロマフットマッサージは自分で簡単に実施できる
 マッサージに使われたアロマ オイルは、アロマセラピストがリラックス効果などを意図して調合したもので、「ホホバ」「ラベンダー」「カモミール」「サンダルウッド」「イランイラン」「マージョラム」といったハーブが使われた。

 リラックスのために用いられるアロマ オイル(エッセンシャル オイル)は、嗅覚系を介して精神状態の改善や、抑鬱の軽減効果があるという試験結果が報告されている。また、ツボを刺激するマッサージも、リラックス効果や心身の健康状態を改善する効果があるという報告がある。

 「アロマフットマッサージは自分自身で比較的簡単に実施できます。補完代替的な健康改善の手段として期待されます」と、研究者は述べている。

 研究は、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科(医)公衆衛生学の江口依里助教らの研究チームによるもので、米国のオンライン科学誌「PLOS ONE」に発表された。

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 公衆衛生学分野
The Effects of Aroma Foot Massage on Blood Pressure and Anxiety in Japanese Community-Dwelling Men and Women: A Crossover Randomized Controlled Trial(PLOS ONE 2016年3月24日)
[Terahata]

「健診・検診」に関するニュース

2017年06月27日
【新連載】日本の元気を創生する ‐開業保健師の目指していること‐
2017年06月21日
東京糖尿病療養指導士(東京CDE)、東京CDS 講習会の日程を発表
2017年06月21日
日本の介護の現状をレポート 「介護社会」の本格的な到来に備える
2017年06月21日
世界の3人に1人が肥満か過体重 世界規模で保健指導が必要
2017年06月21日
ブロッコリーで糖尿病を改善? 「スルフォラファン」が血糖値を下げる
2017年06月21日
糖尿病+高血圧 どうすれば治療を両立できる? 高血圧の治療が進歩
2017年06月21日
「健康長寿新ガイドライン」を策定 東京都健康長寿医療センター
2017年06月20日
「血糖トレンドを知るには。」を公開 血糖トレンドの情報ファイル
2017年06月19日
広がる電子母子手帳~健康情報を管理するアプリとも連携(神奈川県)
2017年06月15日
乳がん検診は今後はどう変わる? 「高濃度乳房」の実態調査を開始

最新ニュース

2017年06月27日
【新連載】日本の元気を創生する ‐開業保健師の目指していること‐
2017年06月26日
3つのアプリを開発「考えよう!いじめ・SNS@Tokyo」
2017年06月26日
子どもの健康の地域間格差が拡大している可能性を発表
2017年06月22日
【健やか21】子どもの健康の地域間格差が拡大している可能性
2017年06月21日
東京糖尿病療養指導士(東京CDE)、東京CDS 講習会の日程を発表
2017年06月21日
日本の介護の現状をレポート 「介護社会」の本格的な到来に備える
2017年06月21日
世界の3人に1人が肥満か過体重 世界規模で保健指導が必要
2017年06月21日
ブロッコリーで糖尿病を改善? 「スルフォラファン」が血糖値を下げる
2017年06月21日
糖尿病+高血圧 どうすれば治療を両立できる? 高血圧の治療が進歩
2017年06月21日
「健康長寿新ガイドライン」を策定 東京都健康長寿医療センター
2017年06月20日
「血糖トレンドを知るには。」を公開 血糖トレンドの情報ファイル
2017年06月19日
広がる電子母子手帳~健康情報を管理するアプリとも連携(神奈川県)
2017年06月16日
【健やか21】子ども外傷患者初期対応アセスメントシート 活用マニュアル
2017年06月15日
乳がん検診は今後はどう変わる? 「高濃度乳房」の実態調査を開始
2017年06月15日
食育推進計画を策定した市町村は78%に上昇 「平成28年度食育白書」
2017年06月15日
日本初の「心房細動リスクスコア」を開発 検診項目からリスクが分かる
2017年06月15日
赤ワインのポリフェノールで血管が柔らかく 糖尿病の動脈硬化も改善
2017年06月15日
内臓脂肪が増えるとがんリスクが上昇 腹囲の増加は「危険信号」
2017年06月15日
HbA1cを測定できる「ゆびさきセルフ測定室」 全国に1,500ヵ所以上
2017年06月08日
【健やか21】子ども・若者育成支援「専門分野横断的研修」研修生募集
2017年06月07日
若い世代の産業保健師を育成するプロジェクトがスタート
2017年06月07日
産業保健プロフェッショナルカンファレンス サイトを公開
2017年06月07日
糖尿病医療に貢献するビジネスプランを募集するコンテストを開始
2017年06月07日
健康に生きるための5つの「ライフ スキル」 人生で勝つために学びが必要
2017年06月07日
睡眠を改善するための10ヵ条 睡眠不足とメタボが重なると危険
2017年06月07日
「自分で測り健康データを収集」 5000人規模のコホート研究 東北大学
2017年06月07日
高尿酸血症が腎臓の機能障害の原因に 少しの異常でも腎臓に悪影響
2017年06月06日
「8020」を2人に1人以上が達成し過去最高に~平成28年歯科疾患実態調査
2017年06月06日
初の出生数100万人割れで過去最少 厚労省・人口動態統計月報年計
2017年06月02日
厚生労働省が平成28年の職場における熱中症死傷者発生状況を取りまとめ

おすすめニュース

無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
  • 週1回配信(毎週木曜日)
  • 登録者数 6,135 人(2017年06月現在)
登録者の内訳(職種)
  • 保健師 44%
  • 看護師 20%
  • 管理栄養士・栄養士 22%
  • その他 14%
登録はこちら ▶
ページのトップへ戻る トップページへ ▶