ニュース

子育て世代が感じる「保活」の負担 女性の9割は「働き続けたい」

 子育て世代の男女の4割は、子供を保育園に入れるための「保活」がなければ、子供をもう1人欲しいと感じていることが、子育てに関する意識調査で分かった。都市部を中心に保育施設の不足は深刻で、待機児童問題が起きている。また、フルタイムで働く母親の9割が「子育てに関する制度」などが整っていれば「働き続けたい」と考えていることが分かった。
「保活」がなければもう1人子供をつくりたい
 調査は一般財団法人「1more Baby応援団」(理事長:森雅子・元少子化担当大臣)が4月、結婚14年以下の20~39歳の女性と20~49歳の男性を対象に実施。全都道府県の計2,958人がインターネットを通じて答えた。

 調査では「保活」を、就労条件を変更したり、入所しやすい保育園の近くに引っ越したりするなど子供を保育園に入れるために保護者が行う活動として定義。

 「保活がなければもう1人子供をもちたいと思うか」という質問に対し、41.7%が「そう思う」と回答。子供の人数別にみると、子供が1人の親が58.7%と際だって多く、子供がいない親は43.1%、2人以上の親は26.3%だった。

 「保活」に関する報道や待機児童問題への関心は高まっている。出産にあたって「保育園入園に有利な時期を意識するか」を尋ねたところ、全体の30.4%が「意識する」と回答。また、産休・育休取得が可能な時期を意識するか」という設問では、全体の25.4%が「意識する」と回答した。

 「子育ての経験が増えるにつれ、子育ての上で産休や育休取得よりも"保育園入園に有利な時期"を意識する親が増えていく傾向がある」と、同財団法人では述べている。
立ちはだかる「2人目の壁」 理由の1位は「経済的な理由」
 厚生労働省が5月に発表した「2015年人口動態計」によると、合計特殊出生率は1.46で前年より0.04ポイントあがったものの、人口を維持するのに必要な出生率2.08には程遠い。政府は昨年11月に発表した「新3本の矢」で「希望出生率1.8」を掲げ、少子化を食い止めようという姿勢をみせているが、依然として厳しい状況だ。

 同財団法人は「生活費や教育費に関連した家計の見通しや、仕事等の環境、年齢などを考慮し、第2子以後の出産をためらうこと」を『2人目の壁』と定義。

 「『2人目の壁』は実際にあると思うか」という質問に対し、73.5%が「そう思う」と回答。その理由は、「経済的な理由」(84.4%)、「年齢的な理由」(43.0%)、「第1子の子育てで手一杯」(39.1%)の順に多かった。産休の取得しやすさや職場復帰の影響などの「仕事上の理由」は37.2%だった。

 また、実際の出産予定とは別に「持ちたい理想の子供の合計人数」を聞いたところ、48.7%が「2人」、29.3%が「3人」と答え、2人以上を希望している人は81.1%だった。
子育てに関する支援や制度が手厚ければ、まだ産みたい
 政府が掲げた女性の活躍推進策、国民総活躍社会の実現に向けた官民一体となった取り組みに期待が集まっている。

 調査ではフルタイムで働く母親に「妊娠や出産、子育てに関する制度と企業風土が整っていれば、働き続けたいと思うか」と尋ねたところ、89.6%が「働き続けたい」と答えた。

 また、そうした環境が整っていれば、約4割が「管理職を目指して働きたい」と回答。一方で、「管理職への昇進や出世を意識せず、同じ場所で長く働き続けたいと思うか」という質問には、フルタイムで働く母親の7割が「働き続けたい」と回答した。

 ワーキングマザーが働き続けられる環境を整備することが、少子化に歯止めをかける第一歩となりそうだ。

 「子育てに関する制度と企業風土が整っていれば、男性も積極的に育児休暇を取得すると思うか」というに、フルタイムで働く母親の72.5%、父親の71.7%が「取得すると思う」と回答。

 子育て中の男性では「子育てに関する制度と企業風土が整っていれば、男性も積極的に育児休暇を取得する」と考える割合が72%に上った。

 「男性は子育てへの意欲を垣間見せており、育児休業制度などを充実させる企業は増えている。一方で、取得しづらいとの不満も根強い。子育て世代にとってまだまだ制度整備は十分ではない」と、同財団法人では考察している。

 一般財団法人「1more Baby応援団」(理事長:森雅子・元少子化担当大臣)は、結婚・妊娠・出産・子育て支援を通じて少子社会を解消する活動を展開。『2人目の壁』を超える方法について、4月に発行した書籍「なぜ、あの家族は2人目の壁を乗り越えられたのか?─ママ・パパ1045人に聞いた本当のコト」で紹介している。

一般財団法人「1more Baby応援団」
なぜ、あの家族は2人目の壁を乗り越えられたのか?─ママ・パパ1045人に聞いた本当のコト
関連する法律・制度を確認>>保健指導アトラス【母子保健】
[Terahata]

「産業保健」に関するニュース

2017年10月18日
「買物弱者」問題は深刻 700万人に増加 対策事業の半数以上が赤字
2017年10月18日
脳の健康を保つための「ライフ シンプル 7」 認知症は予防できる
2017年10月18日
結婚生活が安定すると男性の肥満や健康状態は改善 夫婦仲が健康に影響
2017年10月18日
心・脳血管疾患に注意 3人に1人が「発症前に知っていたら」と後悔
2017年10月18日
1回の採血で「4年以内の糖尿病発症リスク」を判定 アミノ酸バランスに着目
2017年10月18日
在宅介護高齢者の4人に1人が睡眠薬を使用 ケアマネジャー「見直し必要」
2017年10月17日
【アンケート協力のお願い】第3期特定健診・特定保健指導の改正内容について(保健指導従事者実態調査)
2017年10月16日
【HAMIQ】医療機関・介護機関の皆様へ~会員募集中~
2017年10月12日
30代後半女性の体力が最低に 高齢者は過去最高 体力・運動能力調査
2017年10月12日
「薬剤耐性」(AMR)問題を知ろう AMR対策アクションプランで啓発を開始

最新ニュース

2017年10月19日
賞金5万円「全国生活習慣病予防月間2018」川柳とイラストを募集
2017年10月18日
「買物弱者」問題は深刻 700万人に増加 対策事業の半数以上が赤字
2017年10月18日
脳の健康を保つための「ライフ シンプル 7」 認知症は予防できる
2017年10月18日
結婚生活が安定すると男性の肥満や健康状態は改善 夫婦仲が健康に影響
2017年10月18日
心・脳血管疾患に注意 3人に1人が「発症前に知っていたら」と後悔
2017年10月18日
1回の採血で「4年以内の糖尿病発症リスク」を判定 アミノ酸バランスに着目
2017年10月18日
在宅介護高齢者の4人に1人が睡眠薬を使用 ケアマネジャー「見直し必要」
2017年10月17日
【アンケート協力のお願い】第3期特定健診・特定保健指導の改正内容について(保健指導従事者実態調査)
2017年10月17日
【生活習慣病予防月間2018】インスタグラムキャンペーン 「少食ごはん」 募集中!
2017年10月16日
【HAMIQ】医療機関・介護機関の皆様へ~会員募集中~
2017年10月13日
【連載更新】高齢者の外出、移動の問題を考える No.3
2017年10月12日
30代後半女性の体力が最低に 高齢者は過去最高 体力・運動能力調査
2017年10月12日
「薬剤耐性」(AMR)問題を知ろう AMR対策アクションプランで啓発を開始
2017年10月12日
【健やか21】孫育てのススメ(祖父母手帳)の発行(鳥取県)
2017年10月12日
禁煙治療のアプリを開発 空白期間をフォロー 日本初の治験を開始
2017年10月12日
妊娠中うつ症状の発症に食事パターンが影響 「日本型」では発症が少ない
2017年10月11日
厚労省が過労死等防止対策白書を公表~現状や調査研究結果を報告
2017年10月06日
「血糖値スパイク」を食事と運動で改善 「糖をはかる日」講演会(1)
2017年10月06日
「血糖値スパイク」を薬物療法で改善 「糖をはかる日」講演会(2)
2017年10月06日
【健やか21】0歳児身長が伸びやすい季節は夏(育児ビッグデータ解析より)
2017年10月05日
【連載更新】心とからだにかかわる専門職の人材育成/スーパー売り場での気づきから開業保健師へ
2017年10月04日
10月は「乳がん啓発月間」 定期的なマンモグラフィ検診は効果的
2017年10月03日
妻が肥満だと夫は糖尿病になりやすい 家族対象の保健指導が効果的
2017年10月03日
「低カロリー食」で老化を防げて寿命も延びる 腹八分目で若返ろう
2017年10月03日
うつ病のリスクは魚を食べると減少 「n-3系脂肪酸」の予防効果
2017年10月03日
医療費抑制 27%が「患者の負担増」に理解 65歳以上でも3割 健保連調査
2017年10月03日
スニーカー通勤でウォーキング スポーツ庁「FUN+WALK PROJECT」
2017年10月03日
「AMR対策いきまぁーす!」―厚労省がガンダムとコラボし啓発活動を実施
2017年10月02日
【患者さん向け】「糖をはかる日」クッキングセミナー2017 参加者募集開始!!
2017年10月02日
【専門職向け】プルーン健康啓発サンプル・資料の受付開始しました
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
  • 週1回配信(毎週木曜日)
  • 登録者数 6,501 人(2017年10月現在)
登録者の内訳(職種)
  • 保健師 44%
  • 看護師 20%
  • 管理栄養士・栄養士 22%
  • その他 14%
登録はこちら ▶
ページのトップへ戻る トップページへ ▶