ニュース

認知症対策のために4万人を調査「IROOP」 40歳以上の参加者を募集中

 40歳以上の健常者を対象とした認知症予防に関する数万人規模の調査を、国立精神・神経医療研究センターと国立長寿医療研究センター、そして日本医療研究開発機構が開始した。登録はインターネットで可能で、7月5日から受け付けられている。
認知症対策のために研究データを収集 「IROOP」が日本で始動
 この登録システムは、国立精神・神経医療研究センターなどの研究グループが開発したインターネット健常者登録システム「IROOP」(アイループ)だ。  世界的に認知症患者が増加しており、とりわけアルツハイマー病に対しての予防や治療などの確立が急務とされている。だが実際は、認知機能の改善が期待される薬の治験が計画されても、その有効性を検証するに適した人に参加募集案内をするのが難しいなど、研究はあまり進められていないのが現状だ。

 「IROOP」は、こうした状況をふまえ、全国の40歳以上の健康な人を対象に、インターネット上で数万人規模の登録者を募集するシステム。

 登録にあたっては、登録者の氏名、生年月、性別等の基本的な情報や、メールアドレスの入力が必須となる。この際、性別や服薬の有無は問われず、同意が得られるのであれば、特に除外基準は設けられていない。
7月5日からインターネットで登録受付 5年間で4万人を計画
 登録すると、基本情報を入力後にインターネット上で病歴や睡眠、食生活などに関する約160項目のアンケート(所要時間約20分)に答え、認知機能を簡易にチェックできる検査「IROOPあたまの健康チェック」(所要時間約15分)を電話で受ける必要がある。登録から6ヵ月ごとに定期アンケート(所要時間約20分)にも回答すると、認知機能を継続してチェックできる。

 検査結果は登録者本人がIROOPサイト上のマイページで確認することができる。

 「IROOP」に登録するメリットとして、
(1)健康コラムとしてさまざまなジャンルからの最新情報が届けられる、
(2)簡易認知機能検査による健康チェックが定期的に受けられる、
(3)認知症の発症を予防するような臨床研究や認知症に対する薬の臨床治験に関する情報が提供される――などがある。

 同センターは2016年度8,000人、5年間で4万人の登録を計画しており、初年度は7月5日から登録を受け付けた。患者でない健康な人を対象にした長期間にわたる大規模調査はこれまでに例がない。
インターネットを用いた健常者レジストリ 国際的な意義も大きい
 すでに欧米では「IROOP」と同様に、インターネットを用いた健常者レジストリとして「Brain Health Registry」(BHR)が運用され、アルツハイマー病の予防研究や治験を促進するシステムとして、欧州の「European Prevention of Alzheimer's Dementia consortium}(EPAD)や{米国のGlobal Alzheimer's Platform」(GAP)が運用されつつある。「IROOP」はBHRと協調することになっており、国際的にも大きな意義があるという。

 これまで、明確な対処法や予防策が少ないというイメージのあった認知症対策だが、最近の研究では、さまざまな予防策や認知機能低下のリスク要因などが示されている。

 研究グループの代表で国立精神・神経医療研究センターの水澤英洋理事長は「認知症はまだまだ解明されていないことが多い。国民ひとりひとりが最新の正確な情報をもとに、日々の生活の中であたまの健康を維持できるような環境づくりを目指す」と話している。

国立精神・神経医療研究センター
国立長寿医療研究センター
日本医療研究開発機構
[Terahata]

「健診・検診」に関するニュース

2017年10月19日
【追加募集決定!】「糖をはかる日」クッキングセミナー
2017年10月18日
「買物弱者」問題は深刻 700万人に増加 対策事業の半数以上が赤字
2017年10月18日
脳の健康を保つための「ライフ シンプル 7」 認知症は予防できる
2017年10月18日
結婚生活が安定すると男性の肥満や健康状態は改善 夫婦仲が健康に影響
2017年10月18日
心・脳血管疾患に注意 3人に1人が「発症前に知っていたら」と後悔
2017年10月18日
1回の採血で「4年以内の糖尿病発症リスク」を判定 アミノ酸バランスに着目
2017年10月18日
在宅介護高齢者の4人に1人が睡眠薬を使用 ケアマネジャー「見直し必要」
2017年10月17日
【アンケート協力のお願い】第3期特定健診・特定保健指導の改正内容について(保健指導従事者実態調査)
2017年10月12日
30代後半女性の体力が最低に 高齢者は過去最高 体力・運動能力調査
2017年10月12日
「薬剤耐性」(AMR)問題を知ろう AMR対策アクションプランで啓発を開始

最新ニュース

2017年10月19日
【追加募集決定!】「糖をはかる日」クッキングセミナー
2017年10月19日
賞金5万円「全国生活習慣病予防月間2018」川柳とイラストを募集
2017年10月18日
「買物弱者」問題は深刻 700万人に増加 対策事業の半数以上が赤字
2017年10月18日
脳の健康を保つための「ライフ シンプル 7」 認知症は予防できる
2017年10月18日
結婚生活が安定すると男性の肥満や健康状態は改善 夫婦仲が健康に影響
2017年10月18日
心・脳血管疾患に注意 3人に1人が「発症前に知っていたら」と後悔
2017年10月18日
1回の採血で「4年以内の糖尿病発症リスク」を判定 アミノ酸バランスに着目
2017年10月18日
在宅介護高齢者の4人に1人が睡眠薬を使用 ケアマネジャー「見直し必要」
2017年10月17日
【アンケート協力のお願い】第3期特定健診・特定保健指導の改正内容について(保健指導従事者実態調査)
2017年10月17日
【生活習慣病予防月間2018】インスタグラムキャンペーン 「少食ごはん」 募集中!
2017年10月16日
【HAMIQ】医療機関・介護機関の皆様へ~会員募集中~
2017年10月13日
【連載更新】高齢者の外出、移動の問題を考える No.3
2017年10月12日
30代後半女性の体力が最低に 高齢者は過去最高 体力・運動能力調査
2017年10月12日
「薬剤耐性」(AMR)問題を知ろう AMR対策アクションプランで啓発を開始
2017年10月12日
【健やか21】孫育てのススメ(祖父母手帳)の発行(鳥取県)
2017年10月12日
禁煙治療のアプリを開発 空白期間をフォロー 日本初の治験を開始
2017年10月12日
妊娠中うつ症状の発症に食事パターンが影響 「日本型」では発症が少ない
2017年10月11日
厚労省が過労死等防止対策白書を公表~現状や調査研究結果を報告
2017年10月06日
「血糖値スパイク」を食事と運動で改善 「糖をはかる日」講演会(1)
2017年10月06日
「血糖値スパイク」を薬物療法で改善 「糖をはかる日」講演会(2)
2017年10月06日
【健やか21】0歳児身長が伸びやすい季節は夏(育児ビッグデータ解析より)
2017年10月05日
【連載更新】心とからだにかかわる専門職の人材育成/スーパー売り場での気づきから開業保健師へ
2017年10月04日
10月は「乳がん啓発月間」 定期的なマンモグラフィ検診は効果的
2017年10月03日
妻が肥満だと夫は糖尿病になりやすい 家族対象の保健指導が効果的
2017年10月03日
「低カロリー食」で老化を防げて寿命も延びる 腹八分目で若返ろう
2017年10月03日
うつ病のリスクは魚を食べると減少 「n-3系脂肪酸」の予防効果
2017年10月03日
医療費抑制 27%が「患者の負担増」に理解 65歳以上でも3割 健保連調査
2017年10月03日
スニーカー通勤でウォーキング スポーツ庁「FUN+WALK PROJECT」
2017年10月03日
「AMR対策いきまぁーす!」―厚労省がガンダムとコラボし啓発活動を実施
2017年10月02日
【患者さん向け】「糖をはかる日」クッキングセミナー2017 参加者募集開始!!
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
  • 週1回配信(毎週木曜日)
  • 登録者数 6,501 人(2017年10月現在)
登録者の内訳(職種)
  • 保健師 44%
  • 看護師 20%
  • 管理栄養士・栄養士 22%
  • その他 14%
登録はこちら ▶
ページのトップへ戻る トップページへ ▶