ニュース
1人暮らしの高齢者が600万人超 6割が「生活が苦しい」 生活基礎調査
2016年07月13日
1人で暮らす高齢者がはじめて600万人を超え、全世帯の4分の1を超えることが、「2015年国民生活基礎調査」で明らかになった。子どもがいて仕事をしている母親の割合が過去最高の68%に上ることも明らかになった。
厚生労働省は「2015年国民生活基礎調査」を公表した。調査は昨年6月と7月に実施し、世帯に関する事項は約4万6000世帯、所得は約6,700世帯から有効回答を得て推計した。
1人で暮らす高齢者は624万人 58%が「経済的に苦しい」
1人で暮らす65歳以上の高齢者は2015年には約624万人と推計されており、はじめて600万人を超えた。夫婦などを加えた高齢者世帯は全世帯の25.2%で、はじめて全世帯の4分の1を超えた。

子どもがいて働いている母親は3人に2人以上
一方、18歳未満の子どもがいる世帯は1,181万7000世帯で、全体の23.5%となっている。出生率の改善が影響し、2年ぶりに増加した。
経済的に苦しいとしたのは63.5%(「大変苦しい」が30.0%、「やや苦しい」が33.6%)で、働く母親の割合も過去最多の68.1%に達した。
18歳未満の子どもがいて仕事をしている母親の割合は68.1%に上り、2004年以降でもっとも多くなった。母親の37.2%が「非正規」で働き、1番下の子どもの年齢が高いほど増える傾向にある。
「非正規」の母親は一番下の子どもが0歳で10.9%だったが、15~17歳では46.7%に上昇。逆に「仕事なし」は子どもが0歳なら60.8%で、15~17歳では21%と大きく低下した。
生活意識の状況は全体では「大変苦しい」が27.4%、「やや苦しい」は32.9%で、合わせて6割を超えた。1990年代前半は30〜40%台だった「苦しい」の割合は次第に高くなり、11年に61.5%と初めて60%を突破した。

61.2%の世帯は所得が平均以下
各世代共通で、1世帯当たりの平均所得額は541万9,000円となり3年ぶりに増加。15歳以上で仕事がある人は59.3%で、前年より0.2ポイント増えた。働く人に占める非正規雇用の割合は男性16.0%、女性46.1%だった。
ただし、61.2%の世帯は所得が平均以下で、100万円以上400万円未満が40.7%を占める。100万円未満の世帯も6.4%あった。
平成27年国民生活基礎調査の概況(厚生労働省)
関連する法律・制度を確認
>>保健指導アトラス【高齢者保健・老人福祉】
掲載記事・図表の無断転用を禁じます。©2009 - 2025 SOSHINSHA All Rights Reserved.


「健診・検診」に関するニュース
- 2025年02月25日
- 【国際女性デー】妊娠に関連する健康リスク 産後の検査が不十分 乳がん検診も 女性の「機会損失」は深刻
- 2025年02月17日
- 働く中高年世代の全年齢でBMIが増加 日本でも肥満者は今後も増加 協会けんぽの815万人のデータを解析
- 2025年02月12日
-
肥満・メタボの割合が高いのは「建設業」 業態で健康状態に大きな差が
健保連「業態別にみた健康状態の調査分析」より - 2025年02月10日
- 【Web講演会を公開】毎年2月は「全国生活習慣病予防月間」2025年のテーマは「少酒~からだにやさしいお酒のたしなみ方」
- 2025年02月10日
- [高血圧・肥満・喫煙・糖尿病]は日本人の寿命を縮める要因 4つがあると健康寿命が10年短縮
- 2025年01月23日
- 高齢者の要介護化リスクを簡単な3つの体力テストで予測 体力を維持・向上するための保健指導や支援で活用
- 2025年01月14日
- 特定健診を受けた人は高血圧と糖尿病のリスクが低い 健診を受けることは予防対策として重要 29万人超を調査
- 2025年01月06日
-
【申込受付中】保健事業に関わる専門職・関係者必携
保健指導・健康事業用「教材・備品カタログ2025年版」 - 2024年12月24日
-
「2025年版保健指導ノート」刊行
~保健師など保健衛生に関わる方必携の手帳です~ - 2024年12月17日
-
子宮頸がん検診で横浜市が自治体初の「HPV検査」導入
70歳以上の精密検査無料化など、来年1月からがん対策強化へ