ニュース

PM2.5、受動喫煙の有害性をきちんと伝える 世界禁煙デー記念イベント

 タバコ問題首都圏協議会と東京/日本橋禁煙推進研究会は、6月1日、世界保健機関(WHO)が定める「世界禁煙デー(5/31)」にあわせ、シンポジウムとウォークラリーの記念イベント「タバコと健康について考えよう!」を東京・渋谷で開催した。

タバコの煙は典型的なPM2.5
 シンポジウムの特別講演では、大和 浩(産業医科大学 産業生態科学研究所 教授)が「PM2.5と健康 ほんとうに怖いの何?」をテーマに講演。

 社会問題となったPM2.5について、PM2.5は直径が2.5マイクロメートル以下の非常に小さな粒子で、草木などの植物、石炭や石油などの化石燃料などが燃焼する際に発生することを説明。タバコの煙に含まれる有害な粒子も2.5マイクロメートル以下であるから「典型的なPM2.5」であるということを認識することが必要と解説した。

 次にPM2.5が高いとされる場所を紹介した。もっとも高いのは、喫煙者の口の中で、喫煙後の一息目のPM2.5の値は10,000 と非常に高濃度の有害性の高いものと説明。次いで、喫煙室が3,000 と高く、これは北京で測定された一番ひどい日の3~4倍に相当するとした。また、喫茶店の喫煙席も同様に高いとし、PM2.5の値は北京で測定された一番ひどい日の700~800 に達するとした。

 受動喫煙について、働く人の曝露を防ぐことも必要とした。非喫煙者は、喫煙室や喫煙席に近づかないといった方法で受動喫煙を防ぐことができるが、そのような場所で働く人はタバコの煙の中で接客や仕事をしなくてはならない。イギリスではパブが法律により全面禁煙となったことで、国民の心筋梗塞が17%も減ったという例もあり、大和教授は「職業的な受動喫煙をなくすには、屋内の全面禁煙を法律で定めることが必要になる」と述べた。

喫煙・受動喫煙の有害性を伝えるためにするべきこと
 パネルディスカッション「タバコと健康 真実が伝わらないのはなぜ?」で発表した村松弘康(東京/日本橋禁煙推進研究会代表、中央内科クリニック院長)は、タバコの煙の中には70種類の発がん性物質が含まれていることをあげ、喫煙者に対し、喫煙・受動喫煙の有害性をきちんと伝えることが基本とした。

 受動喫煙被害について、これまでの診療現場で目立つ例として、喘息患者さんの多くがタバコの煙で発作が誘発され苦しんでいる現状を紹介した。また、「タバコは嗜好品」ではなく「ニコチン依存」という正しい認識を伝え、喫煙者に「ニコチン依存で吸わされている」ということをしっかり伝えることが大切とした。

World No-Tabacco Day(世界禁煙デー)記念イベント2013「タバコと健康について考えよう!」
タバコ問題首都圏協議会
東京/日本橋禁煙推進研究会 Facebookページ

[soshinsha]

「禁煙」に関するニュース

2021年01月22日
1月23日は、健康生活習慣『一無、二少、三多』の日です。 「全国生活習慣病予防月間2021」は2月1日よりスタートします!
2021年01月12日
エビデンスに基づく保健指導の実現へ 健康診断のデータから生活習慣病の発症因子を推定 医療ビッグデータを解析する人工知能(AI)を開発
2021年01月05日
WHOが「世界の死因トップ10」を発表 心臓病が1位に 糖尿病と認知症も上位に 食事と運動で予防・改善
2021年01月04日
保健指導リソースガイド【1年間でもっとも読まれたニュース ベスト15】1位はあの記事
2020年12月15日
喫煙が「排尿症状」の悪化の要因に とくに若年男性でタバコの悪影響は深刻 世界初の大規模研究を実施
2020年12月09日
約8割が自分の健康状態を「よい」と認識 『都民の健康と医療に関する実態と意識』の結果(東京都)
2020年12月02日
「肥満」の原因は自分だけのものではない 子供時代の虐待体験も成人後の肥満に影響 2万人を調査
2020年11月11日
「禁煙サポート新時代」へるすあっぷ21 11月号
2020年11月10日
【新型コロナ】がん検診の受診者が減少 このままだと死亡リスクが上昇 コロナ下でも「がん検診は必要」
2020年11月09日
「循環器病対策推進基本計画」を決定 健康寿命の3年延伸と循環器病死亡率の減少を目指す
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
  • 週1回配信(毎週木曜日)
  • 登録者数 10,678 人(2021年04月現在)
登録者の内訳(職種)
  • 産業医 2.7%
  • 保健師 44.8%
  • 看護師 10.8%
  • 管理栄養士・栄養士 19.8%
  • その他 22%
登録はこちら ▶
ページのトップへ戻る トップページへ ▶