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乳がんを早期発見するための「自己チェック」 乳がん検診の受診率は低迷
2015年10月07日
毎年10月の「乳がん啓発月間」に、乳がんの早期発見を呼びかける「ピンクリボン運動」が全国的に行われている。乳がんの発症数は増加しているが、適切な知識をもっていれば、早期発見・治療が可能だ。
女性の半数以上が乳がん検診を受けていない
米国を中心に活動している「ピンクリボン・インターナショナル」によると、乳がんの早期発見を呼びかけるピンクリボン運動は1990年代に始められ、現在では世界30ヵ国で行われている。
定期的な自己チェックで乳がんを早期発見
がん検診で行われる検査は触診とマンモグラフィーだ。マンモグラフィーは、乳房を挟んで撮るエックス線検査で、がんがある場所が白く写り、5mmほどの小さながんも発見できる。
米国国立がん研究所によると、マンモグラフィーでは乳がんの初期症状である微細な石灰化はよく見分けられ、被曝による危険性はほとんどない。しかし、正常な乳腺も腫瘍も白く映るため、がんが小さすぎると正常組織との見分けが難しい場合がある。
また、急速に増殖するタイプの乳がんもあり、がん細胞の分裂が速く1年で数センチになることもある。その場合、検査のタイミングが合わなければ早期発見は難しい。
乳がんは自分で気づきやすいがんなので、日常の自己チェックが早期発見につながりやすい。乳がん撲滅を目指すNPO法人「J.POSH 日本乳がんピンクリボン運動」はホームページで自己チェックの仕方を公開している。
同NPO法人は、乳がんの自己検診を月に1度は行うよう勧めている。特に閉経前の女性は、乳房の張りが少ない月経終了後1週間くらいの間に行う必要があるという。閉経後の女性は毎月、日にちを決めて行うと効果的だ。
英国で乳がんの早期発見を啓発するNPO活動を展開している「Breakthrough Breast Cancer」が公開しているビデオ
乳がんの自己検診
(1)鏡の前で乳房や乳頭をよく観察する
えくぼのような形の変化、腫れ、ひきつれなどがないか確認する。 (2)小さなうずを描くように手を細かく動かす
指をおさえつけないよう、滑らすように動かし、しこりがないか確かめる。 (3)仰向けで腕を上げた状態で、外側から内側へ指を滑らせる
仰向けになると乳房のしこりを発見しやすい。見つけたら医療機関を受診し検査を受ける。
マンモグラフィーでは、触診でしこりとして触れないごく早期の乳がんも発見できる。乳がんは、外科(乳腺外来など)で検診・診療を行なう場合が多く、医療機関によっては婦人科、放射線科の場合もある。
NPO法人「日本乳がん検診精度管理中央機構」はマンモグラフィーが行える全国の医療機関のリストを公開している。
えくぼのような形の変化、腫れ、ひきつれなどがないか確認する。 (2)小さなうずを描くように手を細かく動かす
指をおさえつけないよう、滑らすように動かし、しこりがないか確かめる。 (3)仰向けで腕を上げた状態で、外側から内側へ指を滑らせる
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ブレストケアと乳がん検診について(認定NPO法人乳房健康研究会)
マンモグラフィ検診施設画像認定施設(日本乳がん検診精度管理中央機構)
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