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進む保健師の人材育成/保健師の専門性を社会にアピールが課題
2016年03月08日
保健師の人材育成は関係機関間の連携に期待
会に先立ち厚生労働省の島田陽子氏(健康局 健康課保健指導室長)が挨拶し、今回のテーマに関連する事項として、現在議論が進んでいる「保健師に係る研修のあり方等に関する検討会」について説明した。
検討会では、自治体保健師の人財育成について議論しており、今年度中の最終とりまとめを目指しているという。また、自治体間や教育機関間、関係機関との人材育成の推進についても議論していることを紹介。連携を深めるためにそれぞれの強みや弱みを双方で把握し、具体的に行動できる保健師の育成を期待しているとした。
産業保健分野のキャリア育成
「地域診断」と「事例検討」
グループディスカッション
各団体の報告や事例報告の次にグループディスカッションが行われた。グループ毎の発表では、それぞれの立場から育成の課題があげられ、また6団体が密に連携していこうという考えが改めて共有された。
保健師の専門性を社会にアピール
来年度の幹事を務める日本保健師活動研究会会長の平野氏は、閉会の挨拶で保健師連絡協議会の次年度に向けた課題と展望について、「同会が今回のような情報共有の場だけでなく、多くの保健師の声を反映している団体ということを外に向けて情報発信していくことが大切」と述べた。また、近年の様々な施策の中で、保健師が関わる事業が検討された際、関係者から率先して意見を聞かれるような存在になっていることが本来あるべき姿とも強調した。
これからの保健師像について、「保健師は、健康に着目し、予防を重視し、生活や地域社会などトータルに捉えていく総合的な中で、住民一人一人を見る、また地域を見ることができるプロである。このことを誇りに持ち、その専門性を社会にわかりやすく伝えていかないと、いずれ保健師の存在意義が問われる時期に来る」との見解を示した。
平成27年度日本保健師連絡協議会 活動報告・集会
「育て、育ちあう保健師~社会の課題に向き合う公衆衛生看護活動の展開に向けて~」
○主なプログラム
■各団体の取り組み報告「育て、育ちあう保健師~社会の課題に向き合う公衆衛生看護活動の展開に向けて~」
・一般社団法人日本産業保健師会
・公益社団法人日本看護協会
・一般社団法人全国保健師教育機関協議会
・全国保健師長会
・日本保健師活動研究会
・一般社団法人日本公衆衛生看護学会
■事例報告
・宮崎県の報告
・神奈川県の報告 など
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