ニュース

社内メンタル不調者の予防 保健師をはじめとする多職種が効果的な理由

 厚生労働省発表のデータによると平成26年度の精神障害の労災請求件数は1,456件、支給決定件数497件でともに過去最多など、「メンタル不調者」問題の深刻さが浮き彫りになっており、メンタルヘルスが重要視されています。

平成26年度「過労死等の労災補償状況」を公表(平成27年6月25日)
 
社員の健康・メンタルヘルスに関わる専門職とは?
 2015年12月より、労働安全衛生法が改正され、従業員に対するストレスチェックの実施が義務化されましたが、対象となる企業等からは「ストレスチェックは誰がどのように担当するのか?」「どのように進めるのか?」「結果をどう生かせばいいのか?」など、現場の戸惑いの意見も多く聞かれます。

 そこで、社員の健康・メンタルヘルスに関わる人材についてまとめました。



 ■産業医
 具体的な仕事内容としては、職場巡視、健康診断結果等から社員の健康リスクを確認し、就業上の措置を意見する、過重労働者の面接、メンタル不調者対応や休職から復職後のサポートなどを行う。また、事業主に対し、職場環境に関する意見も行う。

 ■産業保健師
 健康の保持増進、快適な職場環境づくりなど、予防的な観点で活躍する職務であり、企業では、社員の健康管理やメンタルヘルス対策、過重労働対策、健康保持増進プログラムの企画・実施、休職者の復帰支援などを行う。
※ストレスチェックにも対応可能な人材

 ■看護師
 企業内で上記の保健師と同じ職務を行っていることが多い。 しかし、主な職務は健康事務、体調の悪い人の看護等の個人対応や産業医のサポートが主な職務である。

 ■栄養指導担当者(管理栄養士・栄養士)・運動指導担当者・産業保健指導担当者・心理担当者
 事業場における労働者の健康保持増進のための指針に示されており、健康の保持増進のため、労働安全衛生法に基づき、すべての人を対象に心とからだの両面から健康づくりをめざし栄養指導、運動指導、保健指導、メンタルヘルスケアを行う。

 特定健診の結果から、「動機づけ支援」「積極的支援」に該当した人に対して、栄養指導を中心に食事のチェックやアドバイスを行う。健康教室や食事と運動について長期にわたって指導をするプログラムを行っている会社も多くある。

 ■臨床心理士(CP)
 職場でのメンタルヘルス不調者へのカウンセリングで、直接的に関わることでサポートをする。

 ■精神保健福祉士(PSW)
 メンタルヘルス不調者へ具体的な職場復帰の対策や職場でのメンタルヘルス対策などの具体的な支援を行う。休職や復職する場合、産業医等とチームを組み、実践的な支援の提案や休職・復帰への助言をする。

 ■産業カウンセラー
 社員からの相談対応のほか、会社での研修やキャリア開発などを行い、広い視野で社員全体のキャリアを作って能力を向上させるといった援助も行う。

人事スタッフの方に知って欲しい 専門職の重要性
対処ではなく、予防ができる会社を目指すことがポイント

 メンタル不調者が出た段階で、欠勤・休職によるマンパワーの不足、生産性の低下、対象者に関わる事務手続きなど、企業にもデメリットが発生します。そのため、会社・社員双方にとって、「不調になる前の段階で、予防をすること」が最善であり、予防的な対応ができる保健師等がメンタル不調者を出さない、増加させないためのキーワードとなります。

 どの専門職をどのように(常駐・アウトソーシング)活用するかは、社員の健康状態、会社の方針などを検討して、どの専門職を活用するかを決めることが望ましいですが、いずれにしても、社員の健康の基礎を担う専門職に求めることは「経験豊富である」「即戦力になる」等の質の高さと言えるでしょう。

 保健指導リソースガイド内でも即戦力となる専門職募集が可能です。詳細はお気軽に下記からお問合せ下さい。
 お問い合わせ

[soshinsha]

「メンタルヘルス」に関するニュース

2018年05月22日
【書籍プレゼント】『集団分析・職場環境改善版 産業医・産業保健スタッフのための ストレスチェック実務Q&A』を5名様にプレゼント
2018年05月16日
SNSの「自殺防止相談」に月に1万件以上 「対策強化月間」に実施
2018年05月16日
早期のアルツハイマー病「軽度認知障害」 日本人対象の研究で解明
2018年05月16日
「睡眠障害」が高血圧・糖尿病に関連 日本で最大規模の研究
2018年05月01日
休日の寝過ぎが体調不良の原因に 「社会的時差ぼけ」を解消
2018年04月25日
夏の夜は「心筋梗塞」の増加に注意 季節の日照時間によって発症に差
2018年04月17日
建設業で働く女性の妊娠や出産をサポート~『女性にやさしい職場づくりナビ』
2018年04月11日
「2時間の飲み会」の危険 アルコールのイッキ飲み・アルハラを防止
2018年04月02日
驚きのコラボが実現!『健やか親子21と鷹の爪団のみんなで子育て大作戦』
2018年03月28日
メタボや肥満が「うつ病」リスクを上昇させる 日本人1万人以上を調査

最新ニュース

2018年05月22日
【書籍プレゼント】『集団分析・職場環境改善版 産業医・産業保健スタッフのための ストレスチェック実務Q&A』を5名様にプレゼント
2018年05月22日
食育の取り組みをエビデンスに基づいて整理、解説―農林水産省がパンフレット作成
2018年05月22日
【報告】産保PCのこれまで活動内容をポスター発表しました(第91回日本産業衛生学会)
2018年05月21日
「血糖トレンドの"読み方":AGP」を公開 血糖トレンドの情報ファイル
2018年05月17日
敗血症性AKIにおける急性腎障害マーカー L-FABPの可能性
2018年05月17日
【健やか21】パンフレット『「食育」ってどんないいことがあるの?』
2018年05月16日
体重コントロールを成功させるシンプルな方法 必要なことは1つだけ
2018年05月16日
SNSの「自殺防止相談」に月に1万件以上 「対策強化月間」に実施
2018年05月16日
早期のアルツハイマー病「軽度認知障害」 日本人対象の研究で解明
2018年05月16日
やせていても糖尿病に? 筋肉が少なく脂肪がたまると高血糖に
2018年05月16日
「睡眠障害」が高血圧・糖尿病に関連 日本で最大規模の研究
2018年05月16日
トマトのリコピンはニンニクやタマネギで調理すると吸収されやすくなる
2018年05月15日
6割強が食中毒予防で「肉は水で洗う」に効果があると誤解-東京都の実態調査
2018年05月11日
【新連載】イラストで魅せる!健康啓発「見せ方」の工夫
2018年05月10日
【健やか21】SNS等に起因する被害児童の現状と対策の掲載(警察庁)
2018年05月08日
元気高齢者を「介護サポーター」に 介護予防の観点から社会参加を促進
2018年05月08日
米国糖尿病学会「立ち上がって運動しようデー」 8つの対策で運動推進
2018年05月08日
「鰹だし」で抗がん剤の副作用を予防 血管を拡張する作用を確認
2018年05月08日
【投票企画】プルーンレシピコンテスト開催中! 栄養を効率よく吸収できる「食べ合わせ」
2018年05月07日
大豆から食べる「大豆ファースト」で食後の血糖値の急上昇を改善
2018年05月07日
従業員のいる飲食店は屋内禁煙に~東京都・受動喫煙防止条例の骨子案
2018年05月02日
新入社員の健康教育や女性の健康啓発に最適 「働く人のための健康づくりシリーズ」指導箋
2018年05月01日
健康イベント、健康教育のお土産に!!(腹囲メジャー)※在庫残り僅か※
2018年05月01日
休日の寝過ぎが体調不良の原因に 「社会的時差ぼけ」を解消
2018年05月01日
「がんとの共生を考える」へるすあっぷ21 5月号
2018年04月26日
【健やか21】平成30年度「児童虐待防止推進月間」の標語を募集します!
2018年04月25日
「検体測定室」でのHbA1cチェックは糖尿病対策として効果的
2018年04月25日
エネルギーを燃焼する「褐色脂肪細胞」を活性化 脂肪が燃えやすい体に
2018年04月25日
ICTを活用して「フレイル」を予防 健康長寿医療センターなどが開発
2018年04月25日
夏の夜は「心筋梗塞」の増加に注意 季節の日照時間によって発症に差
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
  • 週1回配信(毎週木曜日)
  • 登録者数 7,145 人(2018年05月現在)
登録者の内訳(職種)
  • 保健師 44%
  • 看護師 20%
  • 管理栄養士・栄養士 22%
  • その他 14%
登録はこちら ▶
ページのトップへ戻る トップページへ ▶