ニュース

乳がんと大腸がんを尿で判定 自宅採取も可能に 世界初の技術を開発

 日立製作所と住友商事グループは、尿中の代謝物を解析することで、乳がんや大腸がんの患者を見分けられる世界初の技術を開発したと発表した。数年以内の実用化を目指しており、将来的にがん検査を大幅な簡略化できる可能性がある。
世界初の技術を開発 数年以内の実用化を目指す
 血液検査など腫瘍マーカーによる現在のがん検査は、医療機関での受診が必須であり、全身のがんを一度に検査できる技術が確立されておらず、受診者の時間的、経済的な負担は小さくない。

 また、医療機関の少ない地域では、受診の機会を得られにくく、がんの早期診断・治療の妨げとなっている。そのため、誰もが簡便にがんの検査を受けられる技術の開発が求められている。

 研究グループは年齢、性別、がんの有無などの情報が付与された、健常者、乳がん患者、大腸がん患者の市販の尿検体15個を対象に尿代謝物を詳細解析した。それぞれの尿検体から1,325種の代謝物を検出し比較した。

 この結果、数百種の代謝物が、乳がん、大腸がんで健常者と比べて増加または減少していることが明らかになった。

 これらの代謝物を乳がん患者、大腸がん患者の尿検体を絞り込むバイオマーカー(血液中、尿中、あるいは体の組織内に含まれる物質で、身体の状態を知る上で定量的な指標となるもの)とし、候補をさらに10種程度に絞り込んだ。

 最終的に、健常者、乳がん患者、大腸がん患者をそれぞれ尿検体で識別できる方法を開発した。

 尿を用いた検査は簡便であり、自宅での検体採取も可能となるため、受診者への身体的・精神的な負担が低減できる。がん検診受診率の飛躍的な向上や、医療費の低減も期待できる。

 今後は、検査結果を得るまでに要する日数が現在の「数日以内」から「1日以内」となるよう迅速化を図るほか、がんの進行度合いもわかるようにしたい考えだ。日立製作所は「誰もが簡単にがん検査を受けられるよう、数年以内の開発を目指す」としている。

http://www.hitachi.co.jp/

関連する法律・制度を確認>>がん対策基本法
[Terahata]
side_メルマガバナー

「健診・検診」に関するニュース

2025年02月25日
【国際女性デー】妊娠に関連する健康リスク 産後の検査が不十分 乳がん検診も 女性の「機会損失」は深刻
2025年02月17日
働く中高年世代の全年齢でBMIが増加 日本でも肥満者は今後も増加 協会けんぽの815万人のデータを解析
2025年02月12日
肥満・メタボの割合が高いのは「建設業」 業態で健康状態に大きな差が
健保連「業態別にみた健康状態の調査分析」より
2025年02月10日
【Web講演会を公開】毎年2月は「全国生活習慣病予防月間」
2025年のテーマは「少酒~からだにやさしいお酒のたしなみ方」
2025年02月10日
[高血圧・肥満・喫煙・糖尿病]は日本人の寿命を縮める要因 4つがあると健康寿命が10年短縮
2025年01月23日
高齢者の要介護化リスクを簡単な3つの体力テストで予測 体力を維持・向上するための保健指導や支援で活用
2025年01月14日
特定健診を受けた人は高血圧と糖尿病のリスクが低い 健診を受けることは予防対策として重要 29万人超を調査
2025年01月06日
【申込受付中】保健事業に関わる専門職・関係者必携
保健指導・健康事業用「教材・備品カタログ2025年版」
2024年12月24日
「2025年版保健指導ノート」刊行
~保健師など保健衛生に関わる方必携の手帳です~
2024年12月17日
子宮頸がん検診で横浜市が自治体初の「HPV検査」導入
70歳以上の精密検査無料化など、来年1月からがん対策強化へ
アルコールと保健指導
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
(木曜日・登録者11,000名)
登録者の内訳(職種)
  • 産業医 3%
  • 保健師 46%
  • 看護師 10%
  • 管理栄養士・栄養士 19%
  • その他 22%
登録はこちら

ページのトップへ戻る トップページへ ▶