ニュース

アルコール依存症 医療機関以外の相談先を知らない人がほとんど

 アルコール依存症が疑われる場合の相談先として、7割以上の人が「医療機関」を挙げていることが、内閣府の世論調査で分かった。一方で、保健所などの「公的機関」は34%、当事者や家族でつくる「自助グループ」は18%にとどまった。内閣府は、切れ目のない支援を受けるために、医療機関以外の相談先を合わせて利用することも必要だとしている。
9割の人が相談窓口を知っていれば「相談する」
 アルコール依存症については、政府が5月に「アルコール健康障害対策推進基本計画」を策定。「普通に飲酒をしている人でも、きっかけがあればアルコール依存症に陥る可能性がある」とし、アルコール健康障害に関する予防および相談から治療、回復支援に至る切れ目のない支援体制を整備する必要があると定めた。

 調査は7月28日から8月7日まで、全国の18歳以上の3,000人を対象に実施し、1,816人から回答を得た。

 アルコール依存症が疑われる場合の相談先を聞いたところ、もっとも多かった回答は「医療機関」(76.2%)だった。次いで精神保健福祉センターや保健所などの「公的機関」(33.9%)、依存症の当事者や家族がつくる「自助グループ」(18.2%)、自助グループ以外のNPOなどの「民間団体」(9.4%)という順になった(複数回答)。

 自分自身や家族にアルコール依存症が疑われる場合、窓口を知っていれば相談するかどうか尋ねたところ、88.1%が「相談する」と答えた。

 一方、「相談しない」と答えた人は、その理由として、「相談する必要性を感じない」(28.8%)、「どのような対応をしてもらえるか不安だから」(19.8%)、「相談をすることが恥ずかしい」(11.8%)、「アルコール依存症と認めたくない」(9.4%)などを挙げた(複数回答)。
誰もがアルコール依存症になる可能性がある
 アルコール依存症について知っていることを聞いたところ、「飲酒をコントロールすることができない精神疾患」(68.5%)、「飲酒をしていれば、誰もが依存症になる可能性がある」(40.1%)、「アルコール依存症はゆっくり進行していくため、依存が作られている途中では自分では気付かない」(39.8%)などが上位を占めた(複数回答)。

 アルコール依存症とうつ病などの精神疾患の併発が社会問題化している実態を反映した結果で、内閣府の担当者は「正しい認識をもっている人も多いが、相談の必要性を感じていながら、具体的な相談先がわからない人が一定数いることが分かった」と述べている。

 政府の基本計画では、アルコール健康障害について、▽早期介入、▽地域における相談拠点の明確化、▽患者と家族を相談、治療、回復支援につなぐための連携体制の推進、▽治療等の拠点となる専門医療機関の整備――などの課題が挙げられている。

相談先一覧+相談のヒント(内閣府 アルコール関連問題啓発サイト)
アルコール専門医療施設リスト(国立病院機構久里浜医療センター)
アルコール健康障害対策(内閣府)
[Terahata]

「アルコール」に関するニュース

2018年05月16日
体重コントロールを成功させるシンプルな方法 必要なことは1つだけ
2018年05月01日
休日の寝過ぎが体調不良の原因に 「社会的時差ぼけ」を解消
2018年04月18日
糖尿病の原因は「酸化ストレス」 肝臓の脂肪蓄積を防ぐ治療
2018年04月11日
「2時間の飲み会」の危険 アルコールのイッキ飲み・アルハラを防止
2018年03月28日
収入や教育年数が「健康格差」に影響 年収低いほど肥満リスクは上昇
2018年03月20日
認知機能を高める健康法とは? 日本医師会が推奨「一・十・百・千・万」
2018年03月19日
東京の糖尿病療養指導を担う「東京CDE」と「東京CDS」 新年度の活動
2018年03月15日
「健康日本21」(第二次)の中間評価(1) 6割超の項目が「改善」 メタボは減少
2018年03月15日
「健康日本21」(第二次)の中間評価(2) 日本人の平均寿命と健康寿命が延伸
2018年03月15日
肥満や糖尿病の対策はカップルで 健康改善は夫婦に伝染しやすい

最新ニュース

2018年05月25日
2歳までの抗菌薬使用歴が5歳時のアレルギー疾患リスクに関連か―成育医療研究センター調査
2018年05月24日
【健やか21】シンポジウム「スマホから離れて、夏休みを楽しもう」
2018年05月24日
2018年度東京CDE・CDS受験者用講習会7月より募集開始
2018年05月23日
「子宮頸がん」の抗ウイルス薬の開発に成功 年内に治験を開始する予定
2018年05月23日
「ミドリムシ」からメタボを改善する成分 「痩せるホルモン」を促進
2018年05月23日
「ヒアリ」の早期発見のためのキットを開発 水際対策での効果に期待
2018年05月23日
「高血圧」の治療で伝わらない説明 コミュニケーションのズレは深刻
2018年05月23日
「遺伝子検査」で糖尿病リスクが分かる 日本人4700人超を調査
2018年05月22日
【報告】産保PCのこれまで活動内容をポスター発表しました(第91回日本産業衛生学会)
2018年05月22日
【書籍プレゼント】『集団分析・職場環境改善版 産業医・産業保健スタッフのための ストレスチェック実務Q&A』を5名様にプレゼント
2018年05月22日
食育の取り組みをエビデンスに基づいて整理、解説―農林水産省がパンフレット作成
2018年05月21日
「血糖トレンドの"読み方":AGP」を公開 血糖トレンドの情報ファイル
2018年05月17日
敗血症性AKIにおける急性腎障害マーカー L-FABPの可能性
2018年05月17日
【健やか21】パンフレット『「食育」ってどんないいことがあるの?』
2018年05月16日
体重コントロールを成功させるシンプルな方法 必要なことは1つだけ
2018年05月16日
SNSの「自殺防止相談」に月に1万件以上 「対策強化月間」に実施
2018年05月16日
早期のアルツハイマー病「軽度認知障害」 日本人対象の研究で解明
2018年05月16日
やせていても糖尿病に? 筋肉が少なく脂肪がたまると高血糖に
2018年05月16日
「睡眠障害」が高血圧・糖尿病に関連 日本で最大規模の研究
2018年05月16日
トマトのリコピンはニンニクやタマネギで調理すると吸収されやすくなる
2018年05月15日
6割強が食中毒予防で「肉は水で洗う」に効果があると誤解-東京都の実態調査
2018年05月11日
【新連載】イラストで魅せる!健康啓発「見せ方」の工夫
2018年05月10日
【健やか21】SNS等に起因する被害児童の現状と対策の掲載(警察庁)
2018年05月08日
元気高齢者を「介護サポーター」に 介護予防の観点から社会参加を促進
2018年05月08日
米国糖尿病学会「立ち上がって運動しようデー」 8つの対策で運動推進
2018年05月08日
「鰹だし」で抗がん剤の副作用を予防 血管を拡張する作用を確認
2018年05月08日
【投票企画】プルーンレシピコンテスト開催中! 栄養を効率よく吸収できる「食べ合わせ」
2018年05月07日
大豆から食べる「大豆ファースト」で食後の血糖値の急上昇を改善
2018年05月07日
従業員のいる飲食店は屋内禁煙に~東京都・受動喫煙防止条例の骨子案
2018年05月02日
新入社員の健康教育や女性の健康啓発に最適 「働く人のための健康づくりシリーズ」指導箋
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
  • 週1回配信(毎週木曜日)
  • 登録者数 7,145 人(2018年05月現在)
登録者の内訳(職種)
  • 保健師 44%
  • 看護師 20%
  • 管理栄養士・栄養士 22%
  • その他 14%
登録はこちら ▶
ページのトップへ戻る トップページへ ▶