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保健指導リソースガイド「よろず相談センター」からのご報告(1)
2019年05月30日
保健指導リソースガイド「よろず相談センター」は、保健指導や予防医学の分野に従事する方々、健康づくりに関する企業や団体様からのお問い合わせにお応えするために2018年10月に開設されました。おかげさまで開設から半年が過ぎましたので、これまで皆様からいただきましたお問い合わせを振り返ってみたところ、いくつかの傾向や特徴があることがわかりました。
そこで、「よろず相談センター」の相談員から皆様にご報告の形で一文を寄せたいと思います。
わからないことをそのままにしない勇気(よろず相談センター相談員代表 亀ヶ谷律子)
「よろず相談センター」には、開設から半年で30件以上ものお問い合わせをいただきました。改めてお問い合わせくださいました皆様に心より感謝を申し上げます。
皆様からのご相談を拝見しますと、問い合わせをしようと決め、文章をお書きになるまでにもじっくり時間をかけてくださっている様子が伝わってきました。
こんな質問をしたら恥ずかしいのではないかとご懸念される方もいらっしゃいましたが、私たち回答者は、わからないことや課題をそのままにしておく方がもっと恥ずかしいことだと考えております。相談しようと決断し、文章にまとめてくださる姿勢にまずは敬意をお示ししたく思います。
皆様の属性等についてご紹介(運営スタッフ 後藤)
「よろず相談センター」の運営担当者から、当相談センターにお問い合わせをくださった皆様の属性等についてご紹介します。お住まいの地域で1番多かったのは東京です。その他の地域では、神奈川、埼玉、千葉、愛知、兵庫といった大都市からのご相談が多くありました。関東圏または西日本にお住まいの方からのお問い合わせが中心で、北日本からのご相談はありませんでした。
所属先は企業がもっとも多く、他に診療所や病院、事業所、健診機関という結果でした。職種は保健師の方が大半で、看護師、管理栄養士、栄養士、健康運動指導士、衛生管理者の方からもご相談がありました。
年代は、全員20代~40代の方でした。経験年数については、個人的に予想していた年数とのギャップがありました。「よろず相談センター」開設当初は、2~3年の経験を積み業務の進行に少し行き詰まっている比較的経験年数の浅い方からのお問い合わせがほとんどではないかと考えていました。しかし結果は予想と異なり、経験年数1ヶ月~6年という幅広さがありました。また、年代と経験年数は必ずしも比例していないことが分かりました。
このような結果から、経験年数に関わらずどの職種の方も、更に学びたいというお気持ちとともに、不安や戸惑いも抱えていると感じました。
このほど施工された「働き方改革関連法」や、来年4月に全面施工を控えている「健康増進法の一部を改正する法律」等、次々と変化する状況に対応するため、多忙な日々の中で新たな知識を習得し、さらに業務の中で壁にぶつかり、解決法が分からず困っている方々の拠り所として、今後も当相談センターを活用していただけることを願っております。
次回は、皆様からいただいたご質問の内容についてご紹介します。
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