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テレビ視聴時間が長いと糖尿病リスクは上昇 ウォーキングで劇的に低下

 健康診断で「糖尿病予備群」と指摘された人にとって、テレビの前に毎日座り続けるのは最悪の生活パターンとなる可能性がある。「テレビを視聴する時間を30分削り、その時間をウォーキングなどの運動に費やせば、糖尿病の発症率は劇的に低下します」と、専門家はアドバイスしている。
テレビ視聴時間が長いと糖尿病リスクは上昇
 毎日のテレビ視聴時間が1時間増えるごとに、糖尿病の発症リスクは3.4%上昇するという研究が、欧州糖尿病学会(EASD)が発行する医学誌「Diabetologia」に発表された。

 糖尿病を予防するために推奨されるのは、運動や身体活動を増やして、体重を減らすことだ。生活スタイルを改善すれば、テレビの前で座ったまま過ごす時間は減るはずだ。

 「1日の中で座ったまま過ごす時間の短い人は、糖尿病の発症率が低いことが、3年間の調査で判明しました。座位時間を短縮することは、運動量の増加につながります」と、ピッツバーグ大学公衆衛生大学院のボニー ロケット ワグナー氏は言う。

 研究チームは、米国立衛生研究所(NIH)が主導して行われた「糖尿病予防プログラム」(DPP)の2002年のデータを解析した。同プログラムは、1996~2002年に肥満や過体重と判定され、2型糖尿病を発症するリスクの高い成人3,200人強が参加して行われた。

 参加者は、研究開始時に2型糖尿病と診断されていなかった。参加者を、食事や運動などの生活スタイルを改善する群、糖尿病治療薬「メトホルミン」を服用する群、プラセボ(偽薬)を服用する群に分け、糖尿病をどれだけ予防できるかを調査した。

食事や運動を改善すると糖尿病リスクは58%低下
 生活スタイルを改善した群は、活発なウォーキングなどの中強度の運動を週に150分行い、体重を7%減らすことを目標にした。プログラムの開始時に参加者は1日に平均7時間を、テレビ視聴や仕事のために座ったまま過ごしていたが、介入の結果、座位時間は37分短くなった。

 それに対して、座位時間の短縮は、メトホルミンを服用した群は6分、プラセボを服用した群では9分にとどまった。

 その結果、糖尿病の予防効果がもっとも高かったのは生活スタイルを改善した群で、糖尿病の発症率は58%低下したことが判明。一方のメトホルミン投与群では糖尿病発症率は31%しか低下しなかった。

 解析の結果、テレビ視聴時間が1時間増えるごとに糖尿病リスクは3.4%上昇することが明らかになった。

テレビのスイッチを消してウォーキングを
 「テレビの視聴時間を減らすことがプログラムの目標でなく、運動時間を増やせば自動的に座ったまま過ごす時間が増えるというわけではありません。しかし、運動を毎日行っている人は、結果としてテレビの視聴時間を削って運動にあてていることが分かりました」と、ワグナー氏は言う。

 年齢を重ねると運動量は少なくなり、非活動的になる傾向があり、そのことが肥満や過体重につながる。運動不足による肥満は糖尿病の要因になる。「座りがちな生活のために糖尿病リスクにさらされている人は年々増えています」と、ワグナー氏は指摘する。

 長時間テレビの前に座っていると、テレビの周りにジャンクフードを置き、食べ過ぎにつながるおそれもある。「まずはテレビのスイッチを消して視聴時間を減らして、そのぶんをウォーキングなどの運動にあてることが糖尿病予防につながります」と強調している。

Each Hour Watching Television Increases Diabetes Risk, Pitt Public Health Finds(ピッツバーグ大学 2015年4月1日)

[Terahata]

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