ニュース

東大がスマホ用アプリを使い糖尿病の臨床研究を開始 自分で健康管理

 東京大学医学部附属病院はスマホ用アプリを利用して2型糖尿病患者の生活習慣の改善を支援する研究を開始した。東京大学とNTTドコモが2009年に設置した健康空間情報学講座による研究の成果を活用している。
スマホを使い適切な自己管理を指導
 東京大学医学部附属病院「22世紀医療センター」健康空間情報学講座は、2型糖尿病・糖尿病予備群を対象としたスマートフォン(スマホ)用アプリ「グルコノート(GlucoNote)」を用いた臨床研究を開始したと発表した。

 健診データに加えて、生活習慣(食事、運動、睡眠)と在宅測定データ(血糖値、血圧、体重、活動量)などの情報をグルコノートで継続的に収集して、2型糖尿病・糖尿病予備群の生活習慣の改善を支援し、家庭での計測データと生活習慣の関係を明らかにし、適切な自己管理支援につなげることを目指す。

 スマホアプリを用いた臨床研究は、ユーザーが参加しやすいため、一般的な臨床研究に比べて規模を大きくして実施できる。対象集団をより詳細に層別化でき、個人レベルで疾病のリスクを予測できる可能性があるという。
ICTを活用したヘルスケアでHbA1c値が改善
 近年、自己管理の支援のために情報通信技術(ICT)を用いたシステムが多数開発され、ヘルスケア領域で健康維持のために用いられている。

 同講座ではこれまで、ICT医療の普及を1つのテーマとして、2型糖尿病患者を対象としたICT自己管理支援システム「ダイアルベティックス(DialBetics)」の開発と臨床研究など、さまざまなプロジェクトに取り組んできた。

 2型糖尿病患者を対象に行ったダイアルベティックスを用いた3ヵ月間のランダム化比較試験では、ダイアルベティックスを使用した群ではHbA1c値が有意に改善することが確かめられた。

 画像処理・認識技術を取り入れて食事画像から食事評価を行い、より健康的な食事を摂ってもらうようアドバイスを行う仕組みを開発し、より利便性の高いシステムも開発した。
"患者が自分で守る健康社会"に貢献
 今回の研究は、ダイアルベティックスを用いた臨床研究の成果を発展させたもの。20歳以上の男女が参加し、最長5年間続けられる。

 参加者は食事や運動などの生活習慣、体重、血圧、血糖値などの測定データを記録し、ヘルスケアアプリを経由して計測された歩数を記録する。

 電子カルテ情報活用型多施設症例データベースを利用した糖尿病に関する臨床情報収集に関する研究「J-DREAMS」も国立国際医療研究センターと日本糖尿病学会との合同で進行中だ。グルコノートで得られたデータを総合的に用いることも考えられている。

 「今回の研究により、さまざまな測定データと生活習慣に関する情報を継続的に長期間にわたって収集することが可能となり、日常生活と糖尿病の関連性を解明、糖尿病の予後の改善が期待できます。スマホを使った自己管理支援を提供することで、東大COI拠点が目指す"自分で守る健康社会"に貢献できます」と、脇氏は述べている。

東京大学医学部附属病院「22世紀医療センター」
東京大学大学院医学系研究科 健康空間情報学講座
[Terahata]

「健診・検診」に関するニュース

2017年12月14日
糖尿病リスクを減らすためには「運動を継続」することが必要
2017年12月14日
「ビワの種」に天然の有害物質 「食べないで」と農水省が注意喚起
2017年12月13日
「糖尿病のクリスマスプレゼント」実施中 豪華商品と現金が当たります
2017年12月07日
冬のウォーキングの効果を高める5つの方法 寒い冬には注意が必要
2017年12月07日
糖尿病と肥満が80万人のがんの原因に 肥満が原因のがんは54万例
2017年12月07日
長野市が「ベジライフ宣言」で糖尿病対策 野菜から食べ30回噛む
2017年11月30日
「心が健康な人」を増やす・支えていくことが産業保健師ならではのメンタルヘルス事業の心得【産保PC第3回レポート】
2017年11月29日
食塩の摂取量を減らすと医療費を削減できる 「減塩」の効果は大きい
2017年11月29日
「ウォーキング」で重要なのは継続 少し歩いただけで健康効果を得られる
2017年11月29日
「早食い」が原因で肥満やメタボに よく噛んで食べるための6つの対策

最新ニュース

2017年12月14日
科学的根拠に基づく「産業保健における復職ガイダンス2017」を公開
2017年12月14日
「腸内環境」を整えアンチエイジング 腸内細菌の多様性が長寿の秘訣
2017年12月14日
糖尿病リスクを減らすためには「運動を継続」することが必要
2017年12月14日
加熱式たばこも血管には有害 血管内皮機能が低下 「iQOS」で実験
2017年12月14日
「ビワの種」に天然の有害物質 「食べないで」と農水省が注意喚起
2017年12月14日
【健やか21】学校の管理下の災害 (平成29年版)の発行について
2017年12月13日
「糖尿病のクリスマスプレゼント」実施中 豪華商品と現金が当たります
2017年12月12日
未成年者のインフルエンザ罹患後異常行動に具体的な注意喚起を追加
2017年12月11日
女性は健康維持にバランスの良い食事や歯磨き習慣-中高年者縦断調査
2017年12月08日
【健やか21】不育症治療の助成について(Fuiku-Faboフイクラボ)
2017年12月07日
冬のウォーキングの効果を高める5つの方法 寒い冬には注意が必要
2017年12月07日
米を中心とした日本型食生活が健康寿命を延ばす 食育健康サミット2017
2017年12月07日
糖尿病と肥満が80万人のがんの原因に 肥満が原因のがんは54万例
2017年12月07日
長野市が「ベジライフ宣言」で糖尿病対策 野菜から食べ30回噛む
2017年12月06日
【HAMIQ】認知症の社会的処方箋/おもいやり災害食認証制度
2017年12月04日
【新連載】超高齢社会への提言「エイジング・リテラシー」(有料老人ホーム入居支援センター)
2017年12月02日
浮世絵風のポスターなどでインフルエンザ予防を呼びかけ(東京都)
2017年12月01日
【健やか21】思春期アンケート「高校生の性交経験と生活環境・保健指導」
2017年12月01日
「新たな自殺総合対策に向けて」へるすあっぷ21 12月号
2017年11月30日
「心が健康な人」を増やす・支えていくことが産業保健師ならではのメンタルヘルス事業の心得【産保PC第3回レポート】
2017年11月30日
【くるみpro更新情報】クリスマスプレゼント付き資料請求実施中!
2017年11月30日
ママから笑顔がきえるとき―文京学院大が産後うつ予防リーフレット作成
2017年11月29日
食塩の摂取量を減らすと医療費を削減できる 「減塩」の効果は大きい
2017年11月29日
「ウォーキング」で重要なのは継続 少し歩いただけで健康効果を得られる
2017年11月29日
高カフェインの「エナジードリンク」で健康被害が 摂取の制限を検討
2017年11月29日
「早食い」が原因で肥満やメタボに よく噛んで食べるための6つの対策
2017年11月29日
糖尿病の男性は「ED」(勃起不全)のリスクが高い EDは治療できる
2017年11月28日
【新連載】がん患者さんのアピアランス・サポート (みなとアピアランス・サポート相談室)
2017年11月27日
【健やか21】産後うつ予防リーフレット・動画公開(文京学院大学)
2017年11月27日
【保健師募集】研修制度充実・人財育成に力を入れている鶯谷健診センター
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
  • 週1回配信(毎週木曜日)
  • 登録者数 6,681 人(2017年12月現在)
登録者の内訳(職種)
  • 保健師 44%
  • 看護師 20%
  • 管理栄養士・栄養士 22%
  • その他 14%
登録はこちら ▶
ページのトップへ戻る トップページへ ▶