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ジカウイルス感染症 日本産科婦人科学会が妊婦に注意呼びかけ
2016年03月16日
中南米を中心に感染が拡大しているジカウイルス感染症について、日本産科婦人科学会は、妊娠中の感染と小頭症の新生児のとの関連が指摘されていることから、妊婦に対し、流行地域への渡航を可能なかぎり控えるよう、注意の呼びかけを始めた。
流行地域への渡航をできるだけ控えるよう注意喚起
ジカウイルス感染症について感染者が日本でも報告されたことを受け、日本産科婦人科学会はホームページを通じて、妊婦に対し注意の呼びかけを始めた。
ジカウイルス感染症の症状は、発熱と全身の発疹が特徴で、ヒトスジシマカによって媒介される。アジア、中南米を中心に流行しており、日本では主に海外からの輸入感染症としてみられたが、今年になって帰国後感染が判明する人が日本でも報告された。いずれも国内では有効なワクチンが存在せず、予防には蚊に刺されないようにする防蚊対策が有効だ。
2015年のブラジルでのジカウイルス感染症の流行開始後、小頭症児の出生数が急増しており、小頭症による死亡胎児・新生児の髄液・脳組織等からジカウイルスが検出されていることから関連性が強く示唆されている。
「ジカウイルス病を疑う患者」については、検査について最寄りの保健所に相談するとともに、必要に応じ
て、適切なマネジメントが可能な医療機関に相談し、患者を紹介することが必要としている。
妊娠中の女性への対応しては、必要に応じて、日本感染症学会が公表しているジカウイルス感染症協力医療機関などの専門医療機関に紹介し、診療結果に基づき必要なジカウイルス病に関する検査を実施することを求めている。
厚生労働省からの周知依頼「蚊媒介感染症の診療ガイドラインについて」(日本産科婦人科学会 2016年3月15日)
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