ニュース

長時間の昼寝で糖尿病リスクが増加 昼寝が60分続くときは要注意

 「昼寝」は世界共通の習慣だが、睡眠時間や頻度はさまざまだ。昼寝と2型糖尿病の発症リスクの関連を検討した研究が、9月16日に欧州糖尿病学会(EASD)年次学術集会で発表された。昼寝の時間が短いと糖尿病リスクは低下する傾向があるが、1時間以上続くとリスクは45%上昇するという。
長時間の昼寝で2型糖尿病発症リスクが増加
 睡眠は食事、適度な運動とともに健康な生活の重要な要素のひとつで、夜間睡眠時間と2型糖尿病の発症リスクには関連があることが知られている。

 一方、日中の昼寝と2型糖尿病リスクについては不明の点が多い。そこで東京大学大学院医学系研究科糖尿病・代謝内科の山田朋英氏らは、昼寝と糖尿病の関連を調べた21件の研究から、アジアや欧州の30万7,237人のデータをメタ解析した。

 その結果、昼寝時間と2型糖尿病発症リスクには関連がみられることが判明した。昼寝の時間が1時間以上続くと、2型糖尿病リスクは45%上昇するという。

 1時間未満の昼寝は糖尿病発症リスクと関連がみられず、昼寝開始から30~40分後ごろまではリスクが徐々に低下するが、その後上昇に転じる「Jカーブ型」の関係がみられた。

 1日の昼寝時間が60分以上の群は、昼寝なし群と比べ、2型糖尿病発症リスクが有意に高かったが(相対リスク 1.45、95%信頼区間 1.25-1.69)、1日の昼寝時間が60分未満の群ではリスクの上昇は認められなかった。

 一方で、肥満との関連は糖尿病ほどではなく、昼寝時間が60分以上の群は肥満リスクがわずかに上昇し(相対リスク 1.33、95%信頼区間 0.92-1.39)、60分未満では低下した(相対リスク 0.88、95%信頼区間 0.88-1.02)。
短い昼寝には疲労やストレスによるダメージを取り除く作用がある
 2型糖尿病は、不健康な食事や運動不足などの生活習慣がさまざまな関連し合い発症する疾患だ。

 一方、昼寝は国や社会に特有の生活習慣を反映する習慣だ。長時間の昼寝は、長時間労働、1日のストレス、仕事と睡眠のサイクル、ファーストフードなどの食習慣など、さまざまな要因の影響を受けている。

 「短い昼寝には、疲労やストレスによる概日リズムの乱れを改善して、睡眠不足による内分泌の異常やメタボリックシンドロームを修正する効果がある可能性がある」と研究者は指摘している。

 30分以下の短い昼寝が日中の覚醒や運動機能を改善する助けになることを示した研究もある。昼寝の時間が1時間以上続く人は、睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害が背後に隠れている可能性もある。

 「昼寝が2型糖尿病のリスクを低減するメカニズムについてはさらに研究が必要だが、昼寝の効果を見極めるには、昼寝の持続時間に注意した方が良い」と、研究者は指摘している。

第52回欧州糖尿病学会(EASD)年次学術集会
[Terahata]

「特定保健指導」に関するニュース

2017年10月19日
【追加募集決定!】「糖をはかる日」クッキングセミナー
2017年10月18日
「買物弱者」問題は深刻 700万人に増加 対策事業の半数以上が赤字
2017年10月18日
脳の健康を保つための「ライフ シンプル 7」 認知症は予防できる
2017年10月18日
結婚生活が安定すると男性の肥満や健康状態は改善 夫婦仲が健康に影響
2017年10月18日
心・脳血管疾患に注意 3人に1人が「発症前に知っていたら」と後悔
2017年10月18日
1回の採血で「4年以内の糖尿病発症リスク」を判定 アミノ酸バランスに着目
2017年10月18日
在宅介護高齢者の4人に1人が睡眠薬を使用 ケアマネジャー「見直し必要」
2017年10月17日
【アンケート協力のお願い】第3期特定健診・特定保健指導の改正内容について(保健指導従事者実態調査)
2017年10月12日
30代後半女性の体力が最低に 高齢者は過去最高 体力・運動能力調査
2017年10月12日
「薬剤耐性」(AMR)問題を知ろう AMR対策アクションプランで啓発を開始

最新ニュース

2017年10月19日
【追加募集決定!】「糖をはかる日」クッキングセミナー
2017年10月19日
賞金5万円「全国生活習慣病予防月間2018」川柳とイラストを募集
2017年10月18日
「買物弱者」問題は深刻 700万人に増加 対策事業の半数以上が赤字
2017年10月18日
脳の健康を保つための「ライフ シンプル 7」 認知症は予防できる
2017年10月18日
結婚生活が安定すると男性の肥満や健康状態は改善 夫婦仲が健康に影響
2017年10月18日
心・脳血管疾患に注意 3人に1人が「発症前に知っていたら」と後悔
2017年10月18日
1回の採血で「4年以内の糖尿病発症リスク」を判定 アミノ酸バランスに着目
2017年10月18日
在宅介護高齢者の4人に1人が睡眠薬を使用 ケアマネジャー「見直し必要」
2017年10月17日
【アンケート協力のお願い】第3期特定健診・特定保健指導の改正内容について(保健指導従事者実態調査)
2017年10月17日
【生活習慣病予防月間2018】インスタグラムキャンペーン 「少食ごはん」 募集中!
2017年10月16日
【HAMIQ】医療機関・介護機関の皆様へ~会員募集中~
2017年10月13日
【連載更新】高齢者の外出、移動の問題を考える No.3
2017年10月12日
30代後半女性の体力が最低に 高齢者は過去最高 体力・運動能力調査
2017年10月12日
「薬剤耐性」(AMR)問題を知ろう AMR対策アクションプランで啓発を開始
2017年10月12日
【健やか21】孫育てのススメ(祖父母手帳)の発行(鳥取県)
2017年10月12日
禁煙治療のアプリを開発 空白期間をフォロー 日本初の治験を開始
2017年10月12日
妊娠中うつ症状の発症に食事パターンが影響 「日本型」では発症が少ない
2017年10月11日
厚労省が過労死等防止対策白書を公表~現状や調査研究結果を報告
2017年10月06日
「血糖値スパイク」を食事と運動で改善 「糖をはかる日」講演会(1)
2017年10月06日
「血糖値スパイク」を薬物療法で改善 「糖をはかる日」講演会(2)
2017年10月06日
【健やか21】0歳児身長が伸びやすい季節は夏(育児ビッグデータ解析より)
2017年10月05日
【連載更新】心とからだにかかわる専門職の人材育成/スーパー売り場での気づきから開業保健師へ
2017年10月04日
10月は「乳がん啓発月間」 定期的なマンモグラフィ検診は効果的
2017年10月03日
妻が肥満だと夫は糖尿病になりやすい 家族対象の保健指導が効果的
2017年10月03日
「低カロリー食」で老化を防げて寿命も延びる 腹八分目で若返ろう
2017年10月03日
うつ病のリスクは魚を食べると減少 「n-3系脂肪酸」の予防効果
2017年10月03日
医療費抑制 27%が「患者の負担増」に理解 65歳以上でも3割 健保連調査
2017年10月03日
スニーカー通勤でウォーキング スポーツ庁「FUN+WALK PROJECT」
2017年10月03日
「AMR対策いきまぁーす!」―厚労省がガンダムとコラボし啓発活動を実施
2017年10月02日
【患者さん向け】「糖をはかる日」クッキングセミナー2017 参加者募集開始!!
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
  • 週1回配信(毎週木曜日)
  • 登録者数 6,501 人(2017年10月現在)
登録者の内訳(職種)
  • 保健師 44%
  • 看護師 20%
  • 管理栄養士・栄養士 22%
  • その他 14%
登録はこちら ▶
ページのトップへ戻る トップページへ ▶