ニュース

「ソーシャル・ウォーキング」で認知症を予防 運動と社会参加を両立

 息がはずむ程度のウォーキングなどの有酸素運動が、血流の循環を促進し、脳内の血流もよくなり認知症の予防に効果があることが多くの研究で確かめられている。さらに認知症を防ぐ原動力になるのは、人々が社会に参加し目的をもって生きることだ。
 認知症予防に向けた2つのアプローチを結び付けた「ソーシャル・ウォーキング」を、東京都健康長寿医療センター研究所などが考案した。
外出は認知症予防のいちばんの処方箋
 「ソーシャル・ウォーキング」は、東京都健康長寿医療センター研究所の監修のもと、ユニ・チャームが考案した、手軽にできる「生理的アプローチ」であるウォーキングに、目的をもって社会と触れ合う「認知的アプローチ」を組み合わせた認知症予防プログラム。

 「ソーシャル・ウォーキング」とは、「社会参加&歩行」の造語で、人と関わり、楽しみながら歩くことを誰もが取り組みやすいかたちにした認知症予防のためのウォーキングだ。

 このウォーキングでの「ソーシャル」は、ボランティア活動や地域活動など直接的な「社会参加」に加え、歴史や自然に触れたり、地域の隠れた名店を探したり、誰かとおしゃべりをしたり、「社会参加のきっかけ」になることを含む。

 「社会参加」そのものに認知機能の低下を予防する効果があることに加え、ウォーキングに社会参加という目的を持たせることで、ウォーキングを習慣化させることも狙いとしている。

 認知的アプローチとしての「ソーシャル」には、▽社会での役割を持つ:仕事、地域活動、ボランティアなどに継続的に参加し外出を習慣化する、▽外出の楽しみを持つ:地域の名所・名店探し、地域のイベントへの参加、犬の散歩、浮世絵・古地図の今昔比べなどが含まれる。

 生理的アプローチとして「ウォーキング」は、▽「生活歩行」と「15~30分のしっかり歩行(歩幅広め、速歩き)」を週3日程度実施するのが基本。▽ウォーキングの応用として、ポールを活用し、通常の1.2~1.4倍の効果を得られる「ノルディック・ウォーキング」を推奨している。ポールで体を支えられので、足腰に不安がある高齢者でも、安定してウォーキングに取り組める。

 「ソーシャル・ウォーキング」体験会も10月に開催する。体験会では、東京都健康長寿医療センター研究所の講師による認知症予防に関する講演を実施。その後、各地の公園でウォーキングも体験できる。普段運動しない人でも取り組みやすい内容となっているという。
ユニ・チャーム ライフリーサイト
東京都健康長寿医療センター研究所
[Terahata]

「運動」に関するニュース

2021年01月26日
スマホの運動アプリで1日の歩数を2000歩増やせる 新型コロナをきっかけに、運動への関心は世界中で拡大
2021年01月26日
「脂肪肝」が手遅れになる前にスマホで早期発見 病気と認識してきちんと対策 「脂肪肝プロジェクト」を始動
2021年01月25日
コレステロール高値で高尿酸血症のリスクが上昇 メタボリックシンドロームと高尿酸血症の関連に新たな知見
2021年01月22日
1月23日は、健康生活習慣『一無、二少、三多』の日です。 「全国生活習慣病予防月間2021」は2月1日よりスタートします!
2021年01月19日
【新型コロナ】「自然」の豊かな環境でストレスを解消 心の元気を保つために「行動の活性化」を
2021年01月18日
冬の「ヒートショック」を防ぐ6つの対策 急激な温度変化は体にとって負担 血圧変動や脱水に注意
2021年01月12日
犬の散歩は糖尿病予防のための「運動」になる? 糖尿病の犬の飼い主は糖尿病リスクが高い
2021年01月12日
エビデンスに基づく保健指導の実現へ 健康診断のデータから生活習慣病の発症因子を推定 医療ビッグデータを解析する人工知能(AI)を開発
2021年01月05日
WHOが「世界の死因トップ10」を発表 心臓病が1位に 糖尿病と認知症も上位に 食事と運動で予防・改善
2021年01月04日
保健指導リソースガイド【1年間でもっとも読まれたニュース ベスト15】1位はあの記事
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
  • 週1回配信(毎週木曜日)
  • 登録者数 10,795 人(2021年05月現在)
登録者の内訳(職種)
  • 産業医 2.7%
  • 保健師 44.8%
  • 看護師 10.8%
  • 管理栄養士・栄養士 19.8%
  • その他 22%
登録はこちら ▶
ページのトップへ戻る トップページへ ▶