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禁煙治療のアプリを開発 空白期間をフォロー 日本初の治験を開始

 「ニコチン依存症治療用アプリケーション」の開発に、慶應義塾大学呼吸器内科と共同で取り組んでいるキュア・アップは、治療アプリ「CureApp禁煙」の治験を開始すると発表した。この治験の実施にあっては、PMDA(医薬品医療機器総合機構)などと綿密な協議を重ねており、日本ではじめての「アプリの治験」となるという。
「ニコチン依存症」の治療は難しい
 喫煙による「ニコチン依存症」は、薬物依存症(精神疾患)の一種であり、「身体的依存」と「心理的依存」の2種類の依存があるとされる。「身体的依存」に対しては、医薬品である禁煙補助薬が有効であり、治療ができる。これに対し「心理的依存」は、長年の喫煙習慣により身についたタバコを欲する習慣や癖からの逸脱ができない心理状態が原因のため、医薬品の効果を期待できない。「心理的依存」を克服するための医学的なサポートは不足しているとされている。

 また、禁煙外来での治療では3ヵ月のうち5回の診療の時にしか、医師・看護師による医学的サポートが受けられず、通院と通院の間はいわば「治療空白」となる。診療時以外の在宅や勤務中など多くの時間を患者ひとりで孤独に闘い、その間に生じる離脱症状の苦しさなどから断念してしまうケースも多い。

 医療機関が十分なフォローを行うのが難しいのが現状で、禁煙外来の禁煙成功率は治療開始後1年では30%未満にとどまるという報告がある。より有効な治療法の開発が求められている。

空白期間を埋めれば効果的な禁煙治療が可能に
 「CureApp禁煙」は、禁煙外来で医師が処方するニコチン依存症の治療アプリ。このアプリを使えば、診療時間以外でも個々の患者に応じたアドバイスが可能となり、空白期間が埋められ、より効果的な禁煙治療が可能になると考えられている。

 スマートフォンを通じて個々の患者の治療状況や体調の変化に応じてカスタマイズされたサポートを行い、正しい知識の習得や心理的依存を克服するための支援を強化する。

 同社は現在、このアプリをニコチン依存症治療アプリとして、日本初となる薬事承認および保険償還を取得することを目指しており、「アプリの治験」(臨床試験)を開始した。国内で治療用アプリの治験が実施されるのははじめてだという。

 同治験は、ランダム化比較臨床試験という手法を取っている。全国の医療機関30施設において、試験への参加を同意した禁煙外来患者が、禁煙補助薬による治療に治療アプリの使用を併用する人としない人にランダムに割り付けられ、禁煙を持続している割合を比較することになっている。

 同社では、慶應義塾大学医学部と共同開発・研究を行っているニコチン依存症治療アプリ「CureApp禁煙」のほか、東京大学医学部附属病院と共同開発・研究を行っている非アルコール性脂肪肝炎NASH治療「CureApp脂肪肝」を開発している。

慶應義塾大学呼吸器内科
キュア・アップ
ニコチン依存症管理料算定保険医療機関における 禁煙成功率の実態調査 報告書(2009年度調査)
[Terahata]

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