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【連載更新】保健指導実践者に期待するメンタルヘルス支援
2016年03月04日
連載「健康管理スタッフに大切なメンタルヘルス支援とは」(丸山 総一郎/神戸親和女子大学大学院教授)の第3回保健指導実践者に期待するメンタルヘルス支援を公開しました。
No.3 保健指導実践者に期待するメンタルヘルス支援
1. ストレスはなくせるのか?
「ストレスチェック制度」の中では、"ストレス"はとかくネガティブな側面のみが強調されているように感じます。確かに悪いストレス(distress)は除去した方がよいでしょう。
しかし、"The absence of stress is death."といわれるように、生きている限りストレスのない状態はありません。ストレスにはポジティブな側面もあり、良いストレス(eustress)は、より良いものを創造する動機付けやWell-being向上のエネルギー発揚にもつながるのです。
また、メンタルヘルスに取り組む場合、保健指導実践者は、オルタナティブ(二者択一)、白黒思考ではなく柔軟な対応を心がける必要があります。
科学的根拠(evidence)に基づいた保健指導は大切ですが、経験の蓄積に基づいた指導も重要です。基本的に医学・医療は、サイエンスとアートの両側面を持っていますので、それらの調和を常に考慮しておかなければならないのです。
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