オピニオン/保健指導あれこれ
日本の元気を創生する ‐開業保健師の目指していること‐
一般社団法人 日本開業保健師協会

No.4-1 ワンコイン健診の挑戦(ケアプロ株式会社)

ケアプロ株式会社 代表取締役
川添高志

「25歳で開業保健師」

 私は、ケアプロ株式会社を2007年に創業しました。現在は、会社の社長として会社の経営をしています。ケアプロでは、2008年から日本初のセルフ健康チェック(旧名称:ワンコイン健診)を開始しました。一般市民が、買い物や通勤・通学の途中で“ちょっと立ち寄り、ちゃんと健康”を実現することで、生活習慣病の予防と医療費削減に貢献するものです。

安い、簡単、安心

 このサービスは、保険証の提示や予約は不要で、項目は血糖値、HbA1c、中性脂肪、善玉コレステロール、悪玉コレステロール、肝機能、骨密度、肺年齢、血管年齢、体内年齢などを、一項目500円から検査でき、短時間(五分程度)で結果がわかります。結果は標準値と、要注意、要受診の三段階に分かれていて、利用者の約三割が「要注意」「要受診」と判定されています。

 そのため、保健師などのスタッフが、検査結果や生活習慣病予防についての説明を行い、利用者の生活改善や医療機関受診を促します。また、検査結果は会員カードに記載され、スマホやインターネットからもデータ管理ができるため、継続的に利用することで自分の健康状態の変化がわかります。


血液検査のイメージ

駅など生活導線で保健活動

 常設店舗は、東京と神奈川にあります。催事は月に100回以上開催しており、首都圏の鉄道各社 (JR 線、小田急線、東急線、京王線、東武線、西武線、京急線、京成線、新京成線、つくばエクスプレス線など)の路線の多数の駅で行っています。商業施設での催事は、大手スーパー各社(ダイエー、東急ストア、西友、相鉄ローゼンなど)、ショッピングセンター各社 (イオン、アリオ、ららぽーと、東急プラザなど)で行ない、その他、自治体イベント、健保組合イベント、ドラッグストア店舗、フィットネス店舗などでの催事も行っています。

 検査機材をどこにでも持ち運べるという強みと、すぐその場で結果が出るという強みがあり、イベント的に全国各地に予防医療を届けることができています。利用者からは、「すぐに結果がわかるのは便利」「病院に行く時間がないので助かる」といった声をいただいています。これまでの医療機関のサービスではアプローチできない人たちに予防医療のきっかけを提供できています。

 小田急ケアプロ登戸店は、神奈川県川崎市にある駅で、小田急線登戸駅とJR南武線登戸駅の乗換駅であり、一日に十六万人以上の乗降客数があります。改札口を出たところにあり、駅前で健康管理ができてしまいます。

 この店舗は、小田急電鉄の事業として行っており、現場をケアプロが委託されています。そのため、小田急電鉄が広報協力をしてくださり、電車内広告や駅のポスター、小田急クレジットカード利用明細書への広告掲載などが実現しました。

 病院の外に出て、多くの企業と連携して、予防医療を広めています。利用者からは「保健室のようだ」「コンビニ感覚だ」といった声も聞かれます。


小田急ケアプロ登戸店

著者プロフィール

  • 川添高志
  • 川添高志
    ケアプロ株式会社 代表取締役

    経 歴

     1982年兵庫県生まれ、横浜育ち。2005年3月慶応義塾大学看護医療学部卒業。看護師、保健師。経営コンサルティング会社、東京大学医学部付属病院を経て、2007年12月にケアプロ株式会社を創業。東京大学 医療政策人材養成講座 優秀成果物 特賞を受賞。次代を創る100人(日経ビジネス)、世界経済フォーラムダボス会議グローバルシェイパーなどに選出

    ケアプロ株式会社

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