No.8-2 中小規模事業場の健康経営に開業保健師が如何に寄与できるか挑戦中(株式会社ヘルス&ライフサポート)
Ⅰ.個人事業主から法人化へ向けた挑戦
Ⅱ.保健師として支援の際に意識してきたこと
| 支援ポイント | 行動目標 |
|---|---|
| 1.経営者、労働者の信頼を得る | ・労働損失をできるだけ減らしたいと願う経営者の期待に応えること、経営層から見えにくいリスクに対して情報提供や提言をする ・社員に対しては、安心して相談できる場の提供をすること。プライバシーの保護は徹底する。 |
| 2.個への支援だけでなく集団、組織への展開を意識すること | ・従業員にとって健康+よりよい生き方や行動選択ができるよう支援する ・職場環境を視野に入れながら支援する ・「はたらく力」をアップする支援する ・組織の方向性を常に確認する | 3.「予防」の視点を忘れないこと | ・1次予防、0次予防(発生させない)へ向けた取り組みを重視する(2次・3次もですが) ・相談の垣根を低くし、相談上手な社員を つくっていく |
Ⅲ.中小規模の事業所におけるメンタルヘルス支援の意義
事業規模が小さくなればなるほど不調者の発生による経営への影響は多大です。長期休業になると代替要員確保が困難なため、残された社員への負担も大きく、結果退職を余儀なくされます。対策推進のためには、まずは経営者に対するアプローチが最も効果的です。しかし小規模事業所ならではのメリットもあります。経営者が従業員の状況(仕事や生活)を細かく把握されていて、日ごろからまめに声かけがあるところでは、職場も明るく、メンタル疾患の発生も明らかに少ないと感じます。 いきいき職場づくりは、中小の方が取り組みやすいとも感じます。以下、メンタル休業者が連続発生、うち1名から復帰希望あったがどのように進めたらよいか対応に困った人事から依頼があり支援を開始した事業所支援の事例を紹介します。~復職支援からストレスチェック実施、職場環境改善に向けた取り組み~
【事業所情報】 ・業種:公益サービス ・社員数: 約130名、男女比が6:4 、休業者5名 【法令遵守事項確認】 ①健康診断(契約医療機関で100%実施)、事後措置は課題あり ②産業医契約:非常勤嘱託(健診機関)、来社頻度は年1~2回 ③衛生管理者:不在、届け出はあるが、機能していない。 ④衛生委員会:設置なし ・実態:メンタル休業者が5名、職場復帰プログラムや規程整備なし ・社内相談窓口:なし 【実際の取り組み経緯】 ① 人事担当者・産業医・保健師でチーム編成、定期ミーティング ② 事業所内の現有資源(就業規則等)や社内制度等の確認 ③ 事業所支援計画を立案(1年~3年) ④ 全社ストレス調査を実施、職場分析により部門傾向を把握 ⑤ 全職員面談(部署ごと) ⑥ 評価
本サイトに掲載されている記事・写真・図表の無断転載を禁じます。

