関連団体の活動

産業保健看護マトリックス研究会

活動終了のお知らせと、新団体のご紹介

 産業保健看護マトリックス研究会は、2023年12月をもって活動を終了しました。その成果物である、産業保健看護職のための「新任期、中堅期チェックリスト」は、引き続き、当ページからご利用いただけます。

 なお、産業保健看護マトリックス研究会に参加していた有志メンバーが、以下の団体で活動を開始しました。これまで当研究会が積み重ねてきた成果をもとに、産業保健看護職のさらなる発展を目指しています。今後の活動にもぜひご期待ください。


産業保健師ワクワク未来研究会

 「関係者から期待され評価を受けるような保健師を育成する」ため、一人職場で従事することが多い産業保健師にとって役に立つ「テキスト作成」を目的として活動する研究会です。
 有志の保健師が使用している知識・教材を、収集整理しながら、産業保健師のための教科書を基礎編・実務編に分けて刊行予定、第1編が刊行されました。


【書籍】産業保健師のための健康診断 ―実務編― 健康診断テキスト


産業保健看護職のための問題解決スキル向上勉強会 AOZORA(あおぞら)

 産業保健看護マトリックス研究会で開発・実践されてきた理論や手法を用いて事例検討を行うことにより問題解決能力(マネージメント能力)の向上を図る勉強会です。
 ご興味をお持ちの方は下記までお問い合わせください。

「AOZORA」への問い合わせはこちらから▶

産業保健看護マトリックス研究会では

産業保健看護マトリックス研究会は、3つの目的で活動をしてきました(研究会は、2023年12月で終了)。

1.実践事例から、産業保健・産業看護に必要な知識・スキルの1つである「産業組織での問題解決技法」の習得により、問題解決能力の向上を目指しています。

 「問題の状況診断」のもと「範囲を絞って合理的に選択し意思決定できる」ように事例検討用チャートと事例解析手法に基づき事例から、「産業看護の行動計画立案ができる技法」を各自が習得していきます。
 課題解決に必要な産業看護技能〈スキル〉PMC理論(北尾,1989年)の「専門的スキル」、「対人的スキル」、「概念的スキル」のうちの「概念的スキル」の学習会です。言い換えれば、全体的な視点を失うことなく、どこに働きかければ、どのようになるのか、予測して行動計画を立て実践できる、意思決定の形成力の構築を図ります。
 これは、産業看護を取り巻く環境への創造的適応を図る活動であり、「産業社会の変化への対応」という領域に含まれる課題解決スキルの習得を目的にしています。

2.実践情報から実践行動へ結びつける行動計画立案までを、手順に基づいた事例解析から研究活動に結び付けています。

 1985年11月に当会が発足して以来現在までの間に、(公)日本産業衛生学会において研究を33報告しています。
 主な研究会報告は以下です。

1988年~1990年 ①産業組織における産業看護活動領域の体系化〈7報〉
この学会報告での研究成果を「産業看護―問題解決事例集」として1991年3月に出版

1992年~1998年 ②マネージメントスキルとして状況適応理論の産業看護への適応検証(14報)

2006年~2010年 ③事例に基づいた事例解析手法の開発(10報)
マネージメントスキルを習得するため、事例検討用チャート・手法を標準化し、習得すればだれでも・どこでも同じように事例検討を実施できるようになった。

2012年~2013年 ④一人職場での自己育成計画によるキャリア計画開発
          新人期の産業看護スキル評価表の開発(2報)

3.2010年から取り組んでいる一人職場での自己育成計画によるキャリア開発 ―(新任期、中堅期チェックリスト)完成、手引書の作成―

①新任期:新任期のスキルチェックリスト開発と自己育成のための教育計画の立案とその育成評価
     ・産業保健看護職のための新任期スキルチェックリスト活用の手引き作成

資料はこちらから ▶
新任期スキルチェックリスト活用の手引き

②中堅期:中堅期の産業保健看護実践能力開発プログラム開発
     ・ワーキンググループによる基礎情報の整理と枠組みの立案
     ・中堅期スキルチェックリストの完成
     ・産業保健看護職のためのスキルチェックリストの活用の手引き作成

資料はこちらから ▶
中堅期スキルチェックリスト活用の手引き

産業保健看護職のスキルアップを目指したチェックリスト開発の経緯は、オピニオン「一人職場の産業保健看護職のための自己育成計画によるキャリア開発への期待」で解説しています。

産業保健看護マトリックス研究会

組織とメンバー(2023年12月現在)

会 長:富山明子/前・(独)神奈川産業保健総合支援センター 産業保健相談員
指導者:北尾誠英先生/前・神奈川大学工学部 名誉教授
    小沢幸夫先生/前・神奈川大学 工学部 教授
アドバイザー:阿部哲也/(株)日総研出版
事務局:浦井史恵
会 計:工藤留美子

研究会の経過

執筆:会長 富山明子

資料はこちらから ▶

参考文献

1)北尾誠英:看護管理のイノベーション第1版,日総研出版,2008.
2)北尾誠英, 吉田浩也, 小澤幸夫:企業経営の生理学 デシジョンメイキングシステム,垣内出版出版株式会社,1990.
3)北尾誠英, 富山明子, 南雲篤子, 松岡秀枝, 水梨律子, 鎌田登志子:産業看護問題解決事例演習第1版,日本看護協会出版会,1991.
4)Robert L.Katz, Skills of an Effective Administrator. Harvard .Business Review, 1955;33, 33-42.
5)P・ハーシー, K・Hブランチャード, D・Eジョンソン著, 山本成二, 山本あずさ訳:入門から応用へ 行動科学の展開(新版),生産性出版,2000.

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