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マンゴーが体重と血糖値の管理に役立つ可能性

 マンゴーは、そのまま食べるだけでなく、サラダに入れたりスムージーにしたりすることもできるトロピカルフルーツだが、その魅力的な味わいを上回る別のメリットをこの果物に期待しても良いのかもしれない。食物繊維や抗酸化物質が豊富なマンゴーの健康効果を示す、2件の研究結果が発表された。マンゴーを毎日摂取すると、インスリン作用が改善され、血糖値が低下することなどが報告されている。

 1件目の研究は米イリノイ工科大学の研究者によるもので、詳細は「Food & Function」に10月20日掲載された。この論文は、2016~2025年に発表されたマンゴーの機能性に関する29件の研究報告をレビューしたもの。レビューの結果、マンゴーが満腹感、健康的な体重の維持、血糖コントロールに役立つ可能性が浮かび上がった。また、エビデンスとしては限定的だが、脳や腸、皮膚への効果を示唆する研究も見いだされた。

 ある研究では、間食に100kcalの新鮮なマンゴーを摂取した成人は、等カロリーの低脂肪クッキーを摂取した成人よりも2時間後の満腹感が高いことが報告されていた。またその研究において、マンゴー摂取群では12週間にわたり体重が変わらなかったが、クッキー摂取群では体重が増加したという。

 2件目の研究は米フロリダ州立大学の研究者が行った、糖尿病前症の成人を対象とするランダム化比較試験であり、結果の詳細は「Foods」に8月26日掲載された。24週間にわたり毎日約300gのマンゴーを摂取する介入群と、等カロリーのグラノーラバーを摂取する対照群に割り付けた。24週後に介入群は対照群より空腹時血糖値が有意に低く(P<0.02)、インスリン感受性(QUICKI)が有意に高く(P=0.02)、インスリン抵抗性(HOMA-IR)は低い傾向が見られた(P=0.05)。

 また介入群のHbA1cは安定していたが、対照群では上昇していた(P=0.02)。さらに介入群では除脂肪体重が増加し(P<0.03)、体脂肪率が減少傾向を示したが(P=0.05)、対照群では有意な変化がなかった。加えて介入群では全身の慢性炎症が軽減し、インスリン感受性に関連するサイトカイン(アディポカイン)であるアディポネクチンのレベルが上昇することが示された。

 1件目の論文を報告したイリノイ工科大学栄養研究センター所長のBritt Burton-Freeman氏は、「マンゴーが代謝のサポートという健康に有益な役割を果たすことを示唆する研究報告が増えてきている。バランスの取れた食生活へ利用可能な食材の一つとして、マンゴーを追加することができるだろう」と述べている。また、「多くの人にとって、血糖値や体重のコントロールに役立つマンゴーのような果物が存在することは、思いもよらないことなのではないか」と考察。さらに、「マンゴー独自の栄養素のプロファイルに関する研究の進展により、マンゴーを健康全般に役立てるさまざまな方法が見つかってきている」と付け加えている。

 なお、研究者らは、「これまでに報告された知見は有望ではあるが、特に記憶力や腸、皮膚の健康に関連するデータについてはまだ初期のものであり、さらなる研究が必要な段階だ」としている。

[HealthDay News 2025年12月9日]

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