「デジタル」と「健康管理システム/健康支援サービス」の活用状況
保健指導リソースガイド利用者アンケート第2弾【後半】
「健康支援サービス※」の活用状況について
※健康的な生活・働き方を支えるための支援ソリューション
導入している「健康支援サービス」で最も多いのはメンタルヘルス相談窓口(65.8%)でした。次いで、ジムの優待券などの運動補助(42%)、セルフストレスチェック(28.1%)、生活習慣病予防・生活改善(26.4%)、健康経営推進(24.7%)、禁煙補助ツール(22.5%)、睡眠改善(8.2%)と続きました。
メンタルヘルス相談窓口、セルフストレスチェックがTOP3に入っており、社内でのメンタルヘルス対策が優先的に対応されている様子が見受けられます。
社内で利用中のサービスについて、おすすめできる点(コメントより)
【メンタルヘルス関連】
- ストレスチェックを外注しているが、組織診断まで出力可能で、外部EAPとしてカウンセリングも料金内に含まれているので、社員の相談窓口が広がる。
【運動関連】
- 歩くきっかけにつながり、他の従業員と交流を深めることもできる。目標達成するとインセンティブがあるため頑張ろうと思える。
- スマートフォンを使ったイベントでランキングの表示ができたり、若い世代だけでなく、ベテラン社員の参加も多く盛り上がった。
導入を検討しているサービス
導入を検討しているサービスでは、生活習慣病予防・生活改善が最も多く35.1%、続いて睡眠改善が28.6%、ジムの優待券などの運動補助(19%)、禁煙補助ツール(16.9%)、健康経営推進(16%)となりました。
社内に導入を検討している理由(コメントより)
【生活習慣病予防・生活改善】
- 平均年齢の上昇に伴い、有病率も増加しているため。
- 疾病の早期発見・早期対応の二次予防から、一次予防にシフトしていきたいため。
【睡眠改善】
- 睡眠課題への関心が高い社員が多いため。
- 睡眠はメンタル・フィジカル共に重要な健康促進要素であり、向上させることの意義が大きいと感じる。また、睡眠は自宅で行うため、環境調整などがしやすい。
【その他】
- 健診の充実とともに歯科検診がなおざりとなっている。 健診、がん検診とともに歯科検診の受診や必要性を訴えていきたい。
「健康支援サービス」の導入に障壁となるもの
一方、「健康支援サービス」の導入に障壁となるものとしては、予算(75.3%)、費用対効果(62.8%)、利用・継続率(42.4%)となりました。
デジタルならではの強みを活かせる「健康管理システム」を導入することで、どのような場所からでも業務が遂行できるオンラインの利便性や、「紙」管理から開放されるといった、効率化によるメリットに関してのコメントを数多くいただきました。
また、さまざまな側面から「健康支援」を進めるサービスの導入についても、メンタルヘルス対策や運動支援を中心に、皆さまの率直なご意見や思いをお寄せいただきました。 「導入を検討しているサービス」では、「睡眠改善」が第2位にランクインしており、昨年は「健康づくりのための睡眠ガイド 2023」が約10年ぶりに改訂されるなど、社会全体でも産業保健分野でも健康リスクや仕事のパフォーマンスと大きく関係する「睡眠」が注目されている様子がうかがえます。
しかし、いずれについても、予算や組織の事情で導入が難しいという声や、費用対効果の面で厳しいという実態も、本アンケートを通じて浮かび上がりました。
最後に、皆さまがお仕事をする場面で「テクノロジーの活用」は広がっていくかについていただいた回答を、紹介します。
デジタルやツール、便利なテクノロジーがすべてを解決することはありませんが、少しでも皆さまの業務改善に繋がるヒントが保健指導リソースガイドで見つかるよう、有意義な情報発信に努めます。
(保健指導リソースガイド編集部)
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