関連資料・リリース情報
【インフォグラフ】勤務間インターバルが長くても、仕事のメールの頻度が多いと疲労回復ができない!?
2024年12月02日
勤務後の仕事メールとオフの長さがサイコロジカル・ディタッチメント、活動量計による睡眠、唾液コルチゾールに及ぼす影響:IT労働者を対象とした1か月間の観察調査
この研究から分かった事
- 勤務時間外での仕事メールの影響は勤務間インターバルが短い場合には、在宅時間が短いのでそもそも勤務時間外でのやり取りが少ないことから、勤務時間外でのメール頻度の違いで疲労度やサイコロジカル・ディタッチメント(勤務時間外において仕事の拘束から心理的にも解放されているという感覚)、ルミネーション(仕事のことを繰り返し考えてしまうこと)に影響は見られませんでした。
- 一方、勤務間インターバルが長い場合では、勤務時間外での仕事メールが多いと、疲労度やサイコロジカル・ディタッチメント、ルミネーションが悪化することが分かりました。つまり、勤務間インターバルが確保されていても勤務時間外での仕事メールのやり取りが多いことは働く人々の疲労回復を阻害するということです。
- 唾液によるコルチゾール値では勤務時間外での仕事メールの頻度で差は観察されましたが、勤務間インターバルが短い場合では長い場合よりも悪化する傾向でした。この結果は勤務間インターバルを確保することの有効性を生理指標でも示唆した結果であると言えるでしょう。
RECORDsのインフォグラフ
過労死等防止調査研究センター(RECORDs)では、ウェブサイト上でこの他にもさまざまなインフォグラフ(労働者の座位時間をWLAQで評価した疫学調査、勤務時間外の仕事の連絡を最小限にすることが労働者の健康のために望まれる など)を紹介しています。
詳細は「こちらのページ(RECORDsの研究成果)」からご確認ください。
参考情報
過労死等防止調査研究センター(RECORDs)
保健指導リソースガイド オピニオン「労働者の疲労リスク管理・効果的な休み方―過労死等防止調査研究センター(RECORDs)の成果と職域での取り入れ方」(著・久保智英)
(過労死等防止調査研究センター/2024年11月25日)
掲載記事・図表の無断転用を禁じます。©2009 - 2025 SOSHINSHA All Rights Reserved.
「産業保健」に関する資料・リリース
- 2025年03月27日
- 令和5年国民健康・栄養調査報告
- 2025年03月14日
- 「健康経営優良法人2025」認定法人が決定しました
- 2025年03月13日
- 「働きがいのある職場づくりのための支援ハンドブック」を公開
- 2025年03月13日
- 仕事と育児との両立支援 事例集-男性の家事・育児の促進に向けて-
- 2025年03月11日
- ヘルスケア社会実装基盤整備事業・特設サイト「デジタルメンタルヘルス指針」「働く女性の健康指針」を公開
「産業保健」に関するニュース
- 2025年04月01日
- 日本人の平均寿命と健康寿命の差は拡大 健康格差が拡大 肥満や認知症のリスクも深刻 30年間の健康傾向を分析
- 2025年04月01日
- 「塩のとりすぎ」で肥満リスクも上昇 塩分をコントロールする2つの効果的な方法
- 2025年03月31日
- 1日に1万歩のウォーキングが肥満・メタボのリスクを減少 歩数をどれだけ増やすと効果を期待できる?
- 2025年03月31日
- ゆっくり食べると肥満・メタボのリスクが減る 保健指導にも活用できるゆっくり食べるのを習慣化する方法
- 2025年03月26日
- 中小企業のがん対策、経営者の関心が鍵?「がん対策推進企業アクション」最新調査が示す実態