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【インフォグラフ】勤務間インターバルが長くても、仕事のメールの頻度が多いと疲労回復ができない!?

勤務後の仕事メールとオフの長さがサイコロジカル・ディタッチメント、活動量計による睡眠、唾液コルチゾールに及ぼす影響:IT労働者を対象とした1か月間の観察調査

この研究から分かった事

  • 勤務時間外での仕事メールの影響は勤務間インターバルが短い場合には、在宅時間が短いのでそもそも勤務時間外でのやり取りが少ないことから、勤務時間外でのメール頻度の違いで疲労度やサイコロジカル・ディタッチメント(勤務時間外において仕事の拘束から心理的にも解放されているという感覚)、ルミネーション(仕事のことを繰り返し考えてしまうこと)に影響は見られませんでした。
  • 一方、勤務間インターバルが長い場合では、勤務時間外での仕事メールが多いと、疲労度やサイコロジカル・ディタッチメント、ルミネーションが悪化することが分かりました。つまり、勤務間インターバルが確保されていても勤務時間外での仕事メールのやり取りが多いことは働く人々の疲労回復を阻害するということです。
  • 唾液によるコルチゾール値では勤務時間外での仕事メールの頻度で差は観察されましたが、勤務間インターバルが短い場合では長い場合よりも悪化する傾向でした。この結果は勤務間インターバルを確保することの有効性を生理指標でも示唆した結果であると言えるでしょう。

RECORDsのインフォグラフ

 過労死等防止調査研究センター(RECORDs)では、ウェブサイト上でこの他にもさまざまなインフォグラフ(労働者の座位時間をWLAQで評価した疫学調査、勤務時間外の仕事の連絡を最小限にすることが労働者の健康のために望まれる など)を紹介しています。
 詳細は「こちらのページ(RECORDsの研究成果)」からご確認ください。

参考情報

過労死等防止調査研究センター(RECORDs)
保健指導リソースガイド オピニオン「労働者の疲労リスク管理・効果的な休み方―過労死等防止調査研究センター(RECORDs)の成果と職域での取り入れ方」(著・久保智英)

(過労死等防止調査研究センター/2024年11月25日)

[保健指導リソースガイド編集部]

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