関連資料・リリース情報
将来の日本では熱中症リスクの高い高齢人口が3千万人に ―全国の暑熱環境の高解像度予測に基づく分析―
2025年11月20日
将来の日本では熱中症リスクの高い高齢人口が3千万人に
―全国の暑熱環境の高解像度予測に基づく分析―
国立環境研究所と筑波大学の研究チームは、全国の詳細な暑熱環境の予測に基づき、将来の熱中症リスクと、エアコンを用いた対策の費用対便益を評価しました。
その結果、熱中症の「リスク高齢人口」(高い暑熱下に存在する高齢人口)が、2060~2080年代には全国で3000万人以上(国内総人口の約3割)となり、多くの自治体で人口の4割以上を占めると予測されました。
また、エアコンと電気代の支給でリスク高齢人口を支援する場合、年間約250億円の費用が必要となり、費用対便益は将来世代の健康にどの程度重きを置くかによって大きく異なりました。
本研究で予測した熱中症リスクの分布を踏まえて、高齢者をはじめとする多くの方が暑さを避けられる環境を、将来に向けて戦略的に充実させていくことが重要と考えられます。
本研究の成果は、Elsevier社から刊行される国際学術誌『Environmental Research』に2025年10月5日付で掲載されました。
(国立研究開発法人国立環境研究所/2025年11月4日)
掲載記事・図表の無断転用を禁じます。©2009 - 2025 SOSHINSHA All Rights Reserved.
「調査・統計」に関する資料・リリース
- 2025年11月20日
- 将来の日本では熱中症リスクの高い高齢人口が3千万人に ―全国の暑熱環境の高解像度予測に基づく分析―
- 2025年11月20日
- 「都民の健康と医療に関する実態と意識」の結果 令和6年度東京都福祉保健基礎調査
- 2025年11月20日
- 令和6年地域児童福祉事業等調査結果の概要
- 2025年11月20日
- 毎朝20分のオンライン軽体操で、高齢者の歩行能力が7歳若返り!―キツイ運動ではなく、低強度のスローエアロビックでも歩行速度が改善することを証明―
- 2025年11月06日
- 地域・時期に応じた「熱中症警戒アラート」発表基準
「調査・統計」に関するニュース
- 2025年11月20日
- 世代別・性別ごとの「歯の本数」と「歯周ポケットの深さ」を比較-令和4年「歯科疾患実態調査」より(日本生活習慣病予防協会)
- 2025年11月20日
- 低出生体重児で生まれると生殖可能年齢が短くなる傾向が明らかに国立成育医療研究センター
- 2025年11月13日
- 青少年の健康活動についてコロナ流行前〜後で社会経済格差を調査 琉球大学
- 2025年11月13日
- 第3期アルコール健康障害対策と支援の方向性 約304万人の現状から考える
- 2025年11月06日
- 新型コロナワクチンの継続接種を優先すべきは誰か 名古屋大学ら、2,500人超を縦断解析し「抗体応答3タイプ」を特定













