アンケート調査結果
特定健診・特定保健指導制度の見直し項目について
健診項目の見直し(血清クレアチニンの追加)に関するコメント
2012年04月23日
- 腹囲(85または90cm以上)や、過体重ではなくても血糖値やTGが基準値上限から高値、HDL-Cが低値を示し、動脈硬化発症リスクが、高いと思われる対象が、多く、特定健診で引っかからなかった、と後日、治療開始になることが多い。
- (管理栄養士・栄養士、診療所)
- 腎臓は知らないうち悪化していることも多く、透析などは、医療費の負担が大きいので、医療費削減になると考えました。糖尿病は、ガンよりおそろしので、腎臓系統良くチェックした方がよいと思います。
- (保健師、市町村)
- 本来の目的を考えると、クレアチニン検査が入っていない意味がわからない。また、腹囲が基準以下というだけで対象からもれている現状を何とかすべきである。
- (保健師、健保組合)
- 腎不全患者を減らす為には、クレアチニンの導入が不可欠と思う。腹囲だけでの判断は、リスク保有者を見逃す原因になっていると思う。
- (看護師、企業・事業所)
- クレアチニンは、重症化予防の面から必須項目と考える。
- (保険者、健保組合)
- クレアチニンが追加されたのは腎機能低下、人工透析に移行することの予防策としてかと考えます。確かに人工透析になれば多額の医療費が発生するので、その予防は重要と思いますが、はたして全員へのクレアチニン実施が必要なのかどうかはやや疑問です。クレアチニン検査自体は対象者への浸襲も特にないですし、費用対効果で考えれば、人工透析に移行することと比較すれば、はるかに安上がりという計算になるかもしれませんが。人工透析に移行しやすい層・・というのはあるのではないかと思われます。あくまで推測ですが。クレアチニンで洗い出すことよりも、現時点での特定健診項目を実施後の、再検査等のフォロー体制がしっかりと構築されることのほうが先決のように思われます。
- (保健師、企業・事業所)
- CKDの早期発見、発症予防に役立つから。CKDは長くつきあう病気だから。
- (保健師、企業・事業所)
- 本人の自覚も自覚症状もないままで血圧高値や高尿酸や腎結石がある場合に、クレアチニンの微妙な上昇を早期にわかることは大切なこと。
- (管理栄養士・栄養士、病院)
- 当社では「血清クレアチニン」も健診項目に入っていますので、特定保健指導の対象者には、他のデータと併せてご説明しています。他の検査項目のデータよりも対象者の受け入れが良いと感じています。
- (保健師、企業・事業所)
- 現場で対象者に指導する場合、検尿という比較的検査方法が簡単であることや、尿蛋白の原因が様々で「たまたま体調が悪かった」「風邪気味だった」など結果の受け止め方が軽くなっている印象を受ける。逆に採血によって出される結果は、重く受け止められ、説得力が強い印象があり、指導の材料として重要な意味を持つと考える。 また医療関係者の中では知られているCKDも一般の人にはなじみが無く、高血圧や糖尿病が腎臓に悪影響があることすら知らない人が多いと感じる。血清クレアチニンの項目を追加することによりCKD予防のPR効果が期待できること。また早期からの保健指導により年々増加している人工透析患者にかかる医療費を抑えることができると考える。
- (保健師、企業・事業所)
- クレアチニンはともかくHbA1cをもう少し重く見たほうがいいと思う。
- (保健師、企業・事業所)
- 血清クレアチニン値は、腎機能障害の重要なマーカーの一つであるので、CKD患者の早期発見に大切。
- (管理栄養士・栄養士、診療所)
- 慢性腎臓病から透析しなくてはならない人が増えていることを考えれば、クレアチニンも検査項目に入れて、早期発見早期治療につなげるべきと思います。
- (薬剤師、企業・事業所)
- メタボに直接関連する項目だけでなく、健康診断を受ける意義からしても健診項目をもう少し増やしてもらい、癌検診と特定健診のどちらにも入らない項目を落とさないようにしてもらいたい。
- (保健師、健診機関)
- 特定健診を含む健康診断のコンピュータシステム開発・運営に携わる業務をしているため、項目の変更がシステムに与える影響を早めに知りたいから。
- (情報システム関連、企業・事業所)
- 意味を成さない項目が目につき、臨床現場では何の必要も無い項目が多い。また、肥満で無ければ良いと理解している非検者が大変多い。
- (医師、病院)
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