アンケート調査結果
特定健診・特定保健指導制度の見直し項目について
2012年04月
概 要
特定健診・特定保健指導リソースガイドでは、特定健診・特定保健指導制度が5年目を迎える今年、これまで厚生労働省の検討会で議論されている制度の見直し項目について、皆様が気になる項目やご意見をうかがいました。
アンケートでご回答いただいた結果や、皆様からいただいた貴重なご意見の一部を紹介しています。
対象者:メールマガジン登録者、およびホームページ閲覧者
回答方法:インターネット
実施期間:平成24年3月27日‐4月9日(14日間 )
有効回答数:71名
設問1. 厚生労働省の検討会で議論されている項目のうち、どの項目について関心がありますか?(複数選択可)
その他の回答
制度そのものの在り方
栄養士ももっと参加したい
保健師と看護師の関係について
保健指導の実施期間
設問2. 「設問1」で選択した回答項目についての理由・意見などをご記入ください。(自由記述)
非肥満(腹囲非該当)のリスク保有者の対応
- 特定保健指導対象者以外でも多くの要指導者がいることを現場で実感しているため。
- (管理栄養士・栄養士、企業・事業所)
- 非肥満者に対する保健指導は、健康診断の目的が「疾病予防」である限り当然実施すべきと考える。
- (保健師、企業・事業所)
健診項目の見直し(血清クレアチニンの追加)
- 腹囲(85または90cm以上)や、過体重ではなくても血糖値やTGが基準値上限から高値、HDL-Cが低値を示し、動脈硬化発症リスクが、高いと思われる対象が、多く、特定健診で引っかからなかった、と後日、治療開始になることが多い。
- (管理栄養士・栄養士、診療所)
- 腎臓は知らないうち悪化していることも多く、透析などは、医療費の負担が大きいので、医療費削減になると考えました。糖尿病は、ガンよりおそろしので、腎臓系統良くチェックした方がよいと思います。
- (保健師、市町村)
高血圧者、喫煙者に対する保健指導
- 特定保健指導の対象者となった方で、喫煙している方には必ず「禁煙指導」をしていますが、あまり効果が得られていません。効果的な禁煙指導を知りたいと常々考えています。
- (保健師、企業・事業所)
- まだまだ喫煙は嗜好であり、保健支援の対象にはなりにくい状況である。高血圧も喫煙も教育が大切である。
- (保健師・看護師、健保組合)
特定保健指導のポイント制の在り方
- 日頃の業務の中で、ポイントに足らわれて保健指導をしている自分が嫌です。結果を出せないといけない保健指導の中で、上司に求められた仕事時間の中でポイント制は苦痛です。
- (保健師、企業・事業所)
- 支援を呼び掛けても 面談に来てくれない、支援の義務を知らせても前向きではない ポイントに縛られる事に疑問。支援で自らを振返られる方は、少しずつ行動変容しているかなと思えますが...。
- (看護師、診療所)
初回面接と6ヵ月後評価者の取扱い
- 初回と評価者が同一である必要性はないので、現状を踏まえて見直すべきと考える。
- (保健師、健保組合)
- 初回面接と最終評価は大切だけど・・・。いろいろな事業所で、やり方が違い、「え。そんなのでいいの?」という噂や事実を聞いています。「やったことにすればいい」というかんじ。
- (保健師、健保組合)
後期高齢者医療制度の加算・減算制度
- 参酌標準をクリアすることが現実離れしていることに目をそらさなければ、加算減算の見直しは当然である。
- (保健師、健保組合)
- 後期高齢者医療制度の先行きが不透明なので委員会等で説明したりするのに困っているため。
- (看護師、企業・事業所)
その他のコメント
- 特定健診・特定保健指導は壮大な国のおこなう実験のようなものといわれてスタートしている。実践者として、その実験結果をしっかりと見たい。健康診断をいく らやっても健康にはならない、保健指導を進めるための健診ということは賛成するが、効果・評価をどのように見ていくかが大事と考えているので。
- (保健師、健診機関)
- 現在、この制度に疑問を持ちながら、特定保健指導に携わっているため。
- (保健師、保健指導受託・実施機関)
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