No.2 「参加して良かった」と思ってもらえる健康教育とは

私はこう思っています。それは「その人にとっての幸せな人生」だと。たった1回の、たった2時間の教室でも、その人の人生を変えることが出来ると思っています。そして、実際にそういう方々をたくさん私は見てきました。その時に聴いた言葉、その時の気づき、講師や仲間との出逢いでその後の人生の質が変わってしまうことがあります。その人の人生の大切な時間を共にしている私たち保健師は、そのことをもっと真剣にとらえて欲しいと思っています。だからこそ、私はこの仕事には絶対手を抜けない、といつも思っているのです。
そして、そのことを健康教育スキルアップゼミや健康教育スキルアップ研究会、たくさんの研修を通じて全国の保健師たちに伝えています。ゼミで学んだ保健師たちが、地域住民から指名されたり、リピートで健康教育の依頼が来るようになったり、企業でもアンケートで、これまでにない高い満足度をいただいたという結果報告を受け、とても嬉しく思っています。自分の中に磨けば光り輝く要素をまだ沢山持っていることを、保健師の皆さんに気づいて欲しいと思います。つまり努力し、準備すれば、ちゃんと結果は出るのです。
「参加して良かった」と思ってもらえる健康教育ができるために、必要なことは「企画力」「実践力」そして何より一番大切なのは「想いの力」です。どんな想いで、この健康教育を企画するのか、どんな人に、どうなってもらいたいと思っているのか、ということをしっかり持った上での企画と実践なのだと思います。多くの場所に講師として招いていただき実感するのは、この想いを持って企画している担当者の方の健康教育は、人も多く集まり、参加者の満足度も高いという事です。外部講師の立場としても、そんな想いを持った担当者からの依頼を受ければ、とてもモチベーションが高まり、当日最高のパフォーマンスを発揮できるように感じています。
皆さんの日々の健康教育への取り組みは、いかがでしょうか?
想いを持って企画していますか?
事業担当になったから、とりあえず事業をこなすような健康教育なら、私はしないほうがいいくらいだと思っています。それは予算も労力も無駄であるばかりでなく、参加者に対して失礼な事だと考えます。もう一度、御自身の健康教育への取り組み、仕事への取り組みを見直し、考え直してみるのはいかがでしょう?
参加者の幸せな人生に繋がるだけでなく、「あなたに出逢えて良かった」「またあなたの話を聴きたい」「保健師って素敵な仕事だね」と言われる保健師としても幸せな人生を味わえるのが、この健康教育だと思っています。
参加者の多くの方々に、私はたくさん勇気づけられ、仕事を楽しんでここまで来ることができたことに、心から感謝しています。そして、多くの保健師たちに、この醍醐味を味わって欲しいと、願っているのです。(つづく)
「笑顔になる、元気になる、幸せになる健康教育をめざして ~起業保健師の立場から~」もくじ
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