関連資料・リリース情報
令和5年版 労働経済の分析 -持続的な賃上げに向けて-
2023年10月04日
労働経済白書は、一般経済や雇用、労働時間などの現状や課題について、統計データを活用して分析する報告書で、今回で74回目の公表となります。
白書の主なポイント
- 1990年代後半以降わが国の一人あたり名目賃金が伸び悩んだのは、➀名目生産性が他国と比べて伸び悩み、➁パートタイム労働者の増加等により一人あたり労働時間が減少し、➂労働分配率が低下傾向にあったことが背景にある。
- 詳細に分析すると、企業の利益処分の変化、労使間の交渉力の変化、雇用者の構成変化、日本型雇用慣行の変容、労働者のニーズの多様化等が影響した可能性が考えられる。
- 賃上げは、企業にとっては、求人への応募を増やす、離職率を低下させる等の効果が、労働者にとっては、仕事の満足度を高める等の効果がある。また、経済全体では、消費や生産等を増加させる効果がある。
- 最低賃金の引上げは、最低賃金近傍だけではなく、賃金水準が中位に位置するパートタイム労働者にも効果が及ぶ可能性がある。また、同一労働同一賃金の施行は、正規と非正規雇用労働者の時給差を10%程度縮小させる等の効果があった可能性がある。
参考情報
【報道発表資料】「令和5年版 労働経済の分析」を公表します~分析テーマは「持続的な賃上げに向けて」~(厚生労働省)(厚生労働省/2023年 9月29日)
掲載記事・図表の無断転用を禁じます。©2009 - 2024 SOSHINSHA All Rights Reserved.
「産業保健」に関する資料・リリース
- 2024年07月26日
- 令和5年 労働安全衛生調査(実態調査)結果の概要
- 2024年07月25日
- 『働き方改革』(労働時間関係)の定着状況に関する調査2024
- 2024年07月23日
- 労働時間短縮に関する職場レベルでの介入および試験:スコーピングレビュー
- 2024年07月22日
- 令和6年度「薬と健康の週間」の実施について
- 2024年07月18日
- ポータルサイト「はじめてのHPVワクチン」を開設
「産業保健」に関するニュース
- 2024年07月22日
- 夏はビールの飲みすぎにご注意 アルコールは心臓病やがんのリスクを高める 男性だけでなく女性も健康リスクが
- 2024年07月22日
- 運動は認知機能を高め認知症予防に有用 ストレスによるメンタルヘルス不調を抱える人で運動の効果はとくに高い
- 2024年07月22日
- がん発症の40%とがんによる死亡の半数は予防が可能 タバコの健康影響が大きい 肥満や過体重にも対策
- 2024年07月22日
- 健診で発見された心電図異常で将来の心血管疾患リスクが分かる 将来の重症化予防に貢献 協会けんぽ加入者のデータを解析
- 2024年07月18日
- 20〜50代の女性「メンタルの悩み言い出しにくい」2割超 令和5年度「男女の健康意識に関する調査報告書」より