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うつ病を簡単な血液検査で早期発見 血液診断マーカーを発見 徳島大

 うつ病を簡単な血液検査で診断できる血液診断マーカーを発見したと、徳島大学が発表した。
うつ病の血液診断マーカーの確立が急がれる
 日本のうつ病の生涯有病率は3~7%で、患者にとって負担になるだけでなく、社会経済的への影響も大きい。

 うつ病の診断は患者が示す臨床的な症状にもとづいて行われているが、初診時に診断するのが難しい場合もあり、早期の診断と治療の開始が求められている。簡便で侵襲の少ないうつ病の診断マーカーの開発は急務となっている。

 徳島大学は、うつ病患者の血漿中に含まれる代謝物質を網羅的に分析・解析し、うつ病患者とそうでない人との間で差異が認められる33の血中代謝物質を同定したと発表した。

 この研究は、徳島大学大学院医歯薬学研究部精神医学分野の沼田周助准教授ら、高知工科大学、高知大学の研究グループによるもの。
うつ病患者を見つけるための33の血中代謝物質を同定
 研究グループは、血漿中に含まれる代謝物質を網羅的に分析・解析するメタボロミクスという手法を用いて、うつ病患者33人とうつ病でない33人の2つのグループを比較。グループ間に差異を認める33の血中代謝物質を同定した。

 グルタミン酸作動性代謝物質のバランスを示すグルタミン/グルタミン酸比や酸化ストレスを反映するメチオニン/メチオニンスルホキシド比やトリプトファン代謝経路物質であるキヌレニン/トリプトファン比の異常を明らかにした。

 また、ROC曲線解析により、これらの代謝物質の一部が高い精度で2つのグループを区別できることを示した。

 同一サンプルを用いた、抗うつ薬による治療8週間後の代謝物質の変化についても調べた結果、治療前に患者群で低下を認めていたグルタミン濃度とキヌレニン濃度が、治療により増加し健常者群に近づくことが明らかとなった。

 今回の研究結果から、血液の特定の代謝物質を測定することにより、うつ病群とそうでない群を区別できる可能性が明らかになった。研究チームは今後、症例数を増やし、うつ病の血液診断マーカーとしての有用性・実用性を検討していきたいとしている。
徳島大学大学院医歯薬学研究部精神医学分野
[Terahata]

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