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「高血圧」の治療がインフルエンザ対策に ウイルスの感染を防ぐ効果が
2018年06月06日
高血圧治療薬にインフルエンザウイルスの感染を防ぐ効果があると、北海道大学大学院の研究グループが発表した。一般によく使われている高血圧治療薬が感染防止の特効薬になる可能性がある。
高血圧治療薬「Ca拮抗薬」が感染防止の特効薬に
インフルエンザの感染は細胞にウイルスが侵入することから始まる。研究グループは以前、感染において、細胞外のカルシウム(Ca)イオンの流入によって細胞内の濃度が上昇することが重要な役割を果たすことを発見していた。
今回の研究では、細胞外のCaイオンを細胞内に取り込む蛋白質「Caチャネル」に着目し、インフルエンザウイルス侵入との関連を調べた。
その結果、Caブロッカーを培養細胞に処理したところ、ウイルスの侵入と感染が抑えられることを発見。また、インフルエンザウイルスとCaチャネルが結合し、この結合が感染に重要であることを突き止めた。
これは主に細胞膜に存在し、高血圧にも関係している。その働きを阻害する薬は「Ca拮抗薬」と呼ばれ広く高血圧治療に用いられている。
実験では、Ca拮抗薬を投与したマウスでは、インフルエンザウイルスへの感染が抑制されたことを確認。生体内でCa拮抗薬はインフルエンザウイルスに対する効果を発揮することが判明した。
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