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ダンスが女性の更年期障害を軽減 「ダンスセラピー」がフィットネスと体組成を改善し自己効力感も向上

 多くの女性は、女性ホルモンが減少する閉経以降は、脂質異常症・高血圧・糖尿病・動脈硬化などの健康リスクを高める。閉経を迎えたことで、体重やコレステロールの上昇など、健康リスクの管理に苦労する女性は少なくない。
 そのような女性が「ダンスセラピー」に取り組むと、コレステロール値を効果的に下げられ、フィットネスと体組成が改善し、自己効力感も向上するという研究が発表された。詳細は、北米更年期障害学会(NAMS)が発行する更年期障害の学術誌にオンライン公開された。
更年期を迎えた女性は悩みが多い
 女性の多くは閉経後に、体重の増加、体脂肪や内臓脂肪の蓄積、中性脂肪や悪玉コレステロールの増加など、代謝障害を経験する可能性を高める。こうした障害は、生活習慣病のリスクを高め、さらには心血管疾患のリスクも上昇させる。

 40代後半から50代前半の更年期を迎えた女性は、身体的に不活発で運動不足であることも多い。これにより、体脂肪以外の筋肉や骨、内臓などの重量を示す除脂肪体重の減少や、転倒・骨折のリスクを増加させるおそれがある。

 こうした身体のさまざまな変調の影響を受けて、閉経後の女性はしばしば、メンタルヘルスケアの全体的な不調を経験し、セルフイメージや自尊心の低下に苦しんでいる。
ダンスに取り組むと心身に良い効果が
 一方、運動や身体活動を習慣として行うことは、更年期障害に関わる多くの健康問題を最小限に抑えるのに役立つことが知られている。

 こうしたなか、ブラジルのサンパウロ州立大学の研究グループは、「ダンスセラピー」を女性の更年期障害の改善に役立てられないかと考えた。

 ダンスセラピーは、ダンスを中心とした身体活動を通して、健康改善とメンタルヘルスケアを行うもの。これまで、ダンスが体組成と機能的フィットネスを改善するのに効果的であることが示されている。

 しかし、ダンスセラピーが閉経後の女性の身体イメージ、自尊心、体力などの改善に影響するかは分かってなかった。そこで研究グループは、閉経後の女性がダンスに取り組むことで、体組成、代謝プロファイル、機能的フィットネス、セルフイメージや自尊心などがどう変化するのかを調べた。

 研究では、閉経後の女性36人(平均年齢57歳)に、週に3回、1回90分間のダンス教室に参加してもらい、16週間の前後の変化を調べた。
ダンスが代謝やフィットネスを改善 セルフイメージも向上
 その結果、週3回のダンスレジメンを受けることで、閉経後の女性の脂質プロファイルと機能的フィットネスが改善するだけでなく、セルフイメージや自尊心も向上することが示された。

 ダンスセラピーに参加した女性は、中性脂肪値は平均で25mg減少し、善玉のHDLコレステロール値は4.6mg/dL増加し、総コレステロール値も改善した。機能的フィットネスも向上し、調整力・敏捷性・有酸素能力に改善がみられ、一般機能フィットネス指数(GFFI)も200~299から300~399に改善した。

 「ダンスを定期的に行うことで得られる利点として、バランス・姿勢制御・歩行・強度・全体的な身体的パフォーマンスの向上が挙げられます。これらの利点はすべて、女性の生涯を通じてライフスタイルの品質を高め、身体的に自立して生きられる能力を維持するために役立ちます」と、研究者は述べている。

 「ダンスセラピーは、必要な費用が少なく、参加者や指導者にとってケガのリスクも低く、しかも楽しい活動であるため、多くの人にとって魅力的な選択肢となりえます」としている。
新しいことを学ぶ経験を仲間と共有
 研究の詳細は、米国の非営利団体である北米更年期障害学会(NAMS)が発行する更年期障害の学術誌にオンライン公開された。

 「今回の研究では、週に3回のダンス教室という簡単な介入により、閉経後の女性のフィットネスや代謝プロファイルを高められるだけでなく、セルフイメージと自尊心も改善できる可能性が強く示されました」と、NAMS医療ディレクターのステファニー ファウビオン氏は述べている。

 「ダンスに参加した女性はおそらく、これらの利点に加えて、新しいことを学ぶという経験を共有する仲間や同志を得た喜びも感じたのではないでしょうか」としている。

Postmenopausal Women Can Dance Their Way to Better Health(北米更年期障害学会 2021年7月28日)
Dance practice modifies functional fitness, lipid profile, and self-image in postmenopausal women(Menopause 2021年7月19日)
[Terahata]

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