オピニオン/保健指導あれこれ
保健指導サービスの質の管理 ~選ばれる健診機関であり続けるために~
No.1 組織として提供する保健指導サービスへ
聖隷福祉事業団 保健事業部 看護部長 看護師・産業カウンセラー
2013年06月21日
3. 保健指導品質管理ワーキンググループの活動が質の管理を担う
保健指導品質管理システムを導入したからといって、質が向上することとイコールではありません。
保健指導サービスの品質管理に関する基本方針を達成するために、保健指導サービスの質の向上を図ること、また各職場の意見の収集や決定事項の浸透、定着などリンクする役割を目的にワーキンググループを発足しました。
1)保健指導品質管理ワーキンググループの任務次の事項を検討し、保健指導品質管理委員会に提案しています。
- (1)年間目標、年間計画の立案
- (2)年間計画の実行の確認
- (3)年間目標の中間評価及び年間総合評価の確認及び要因分析
- (4)保健指導に関わる教育計画の進捗管理
- (5)保健指導に関わる苦情の管理
- (6)品質管理の改善計画案の検討・立案
- (7)品質管理マニュアル(上位マニュアル)の見直し案の作成
- (8)下位マニュアルの見直し
- (9)学習教材集の管理
- (10)内部監査の計画・準備(⇒評価⇒改善)
- (11)ワーキンググループ年間活動におけるねらい(重点活動)
- (12)その他保健指導サービスの品質管理に関する事項など
保健指導に関わる保健師・看護師・管理栄養士・健康運動指導士・営業部によって構成しています。
4. 保健指導の品質を標準化するためのマニュアル作成
基本方針、体制、保健指導プログラムの定義や方法、保健指導対象者や委託元への対応、文書・記録の管理、継続的改善方法など基本的な枠組みを示したもの ・標準プログラム(下位マニュアル)の作成
現在、事業部で実施している保健指導を6つのカテゴリーに分類した保健指導プログラムを示したもの
まとめ
保健指導の成果を見える化するためには、組織の中でできることからはじめる。行動に移すことが大切です。組織の中で共通認識をもつことは理解が得られやすく、活動しやすくなります。専門職が何を考え、どのように実践しているかなど可視化できる機会も増えることから一人でも多くの仲間を増やし、組織として取り組んで欲しい。
(今後の予定)第2回 質の管理に重要な資質向上のための人材育成
第3回 質の管理に必要な評価指標とPDCAを廻すための仕組みと実践
「保健指導サービスの質の管理 ~選ばれる健診機関であり続けるために~」もくじ
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