オピニオン/保健指導あれこれ
地域保健

「外国人小児の発達の遅れ・発達障害に関する早期発見・早期支援モデルの構築」の研究を通してわかったこと

福岡国際医療福祉大学 看護学部看護学科 准教授
森山 ますみ

 私たち研究グループは、ウェブサイト『日本で暮らす外国にルーツを持つ子ども・子育て支援サイト』を開設しています。そのウェブサイトについて話す機会(3回)をいただきました。第1回目は、開設に至るまでの経緯についてお話します。

 2013年大学院修士課程の同期、外国人集住自治体で働く保健師から「外国人の子どもが増え、乳幼児健診で、言語環境によるものか、発達障害なのか、見極めるのが難しい」と話を聞きました。

 現場で働く保健師さんたちのために、研究者である私は何ができるのだろうと考え、「外国人小児の発達の遅れ・発達障害に関する早期発見・早期支援モデルの構築」のタイトルで、科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究に応募し採択されました。

 本稿では2014~2016年に取り組んだ研究についてお話しします。現場で働く保健師の方々の参考になれば幸いです。

プロフィール

  • 森山 ますみ
  • 森山 ますみ
    福岡国際医療福祉大学 看護学部看護学科 准教授

    経歴

    1985年:看護師資格取得 京都第二赤十字病院、大分県済生会日田病院、訪問看護ステーション等で看護師経験を積む
    2005年:国際看護交流協会で開発途上国の医師や看護職者の研修コーディネーター、プロジェクトアドバイザーとして働く
    2009年4月:大学教員として教育と研究に従事<日本赤十字九州国際看護大学看護学科 准教授・国際保健看護領域>
    2016年4月:国際医療福祉大学成田看護学部看護学科 准教授 国際看護領域
    2020年4月:国際医療福祉大学福岡看護学部看護学科 准教授 災害・国際看護領域
    2021年4月:福岡国際医療福祉大学看護学部看護学科 准教授 災害・国際看護領域 (大学移管に伴い大学名の変更)

    国際活動

    1996年1月~1997年10月:青年海外協力隊、エクアドルのボリーバル大学保健学部で教員として国際協力活動に従事
    2000年5月~2002年5月:JICAエルサルバドル看護教育強化プロジェクトの長期専門家として国際協力活動に従事
    2016年~現在:JICAボリビア医療技術者養成システム強化プロジェクトの短期専門家として国際協力活動に従事

    主な研究

    ■外国人小児の発達の遅れ・発達障害に関する早期発見・早期支援モデルの構築(科学研究費助成事業 挑戦的萌芽JP26671049 2014~2016年)
    ■外国人の出身国および我が国のECD(Early Childhood Development )事情のデータベース作成」(科学研究費助成事業 基盤研究B 17H04471 2017~2021年)

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