No.2 職場におけるインフルエンザ対策について
新型インフルエンザにより従業員の最大40%程度が欠勤
通常のインフルエンザはインフルエンザウイルスに感染して起こる病気です。この季節性のインフルエンザはある程度人と共存しており、通常の働く世代の感染による致死率は 0.1%以下です。特に注意が必要とされている新型インフルエンザは未確定な事項が多いことや致死率が高いことからより周到な予防や警戒が必要です。
過去のデータから推計すると、新型インフルエンザが流行した場合、地域差や業態による差があるものの、従業員本人や家族の発症等により、従業員の最大40%程度が欠勤することが想定されています。新型を含むインフルエンザの流行によって、どの事業所でも、従業員等に感染者が発生することが予測されます。
従業員の人命を優先し、感染拡大を防ぐために、発生時には計画に基づいて冷静に行動するためには、インフルエンザを想定した事業継続計画を予め策定・準備が社員の健康に関わる保健師や人事・労務部などに求められています。
具体的な対策としては、職場内に同時にいる従業員を減らす(フレックスタイム制など)、対面による会議を避け、電話会議やビデオ会議を利用などが考えられます。(参考:事業者・職場における新型インフルエンザ対策ガイドライン/厚生労働省 )
流行前に何をするべきか?最新情報にアンテナを!
インフルエンザ流行情報や新型インフルエンザ等対策行動計画は厚生労働省や各自治体から公開されています。情報だけえなく具体的なマニュアルも掲載されています。
<総合・流行情報>
・インフルエンザ(総合ページ)(厚生労働省) ・全国インフルエンザ流行レベルマップ (国立感染症研究所) ・インフルエンザの流行状況(東京都 2018-2019年シーズン)<ガイドライン・マニュアルなど>
・事業者・職場における新型インフルエンザ対策ガイドライン(厚生労働省) ・千葉県新型インフルエンザ等対策行動計画/対応マニュアルなど<外国人の社員向けにはこちらがおすすめ>
・新型インフルエンザ対策多言語パンフレット 日本語、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、タイ語、スペイン語に対応しています。予防対策から医療機関の受診方法まで説明があります。
家庭での感染拡大予防の啓発も大切。
インフルエンザ発生時の介護者への注意事項はあまり知られていませんので、注意喚起をよろしくお願いいたします。
参考:家庭でインフルエンザ患者を看護するときの注意点(PDF:1,094KB/東京都福祉保健局)
「働く人の感染症予防と感染症BCP(※2018年12月最終更新)」もくじ
「感染症対策」に関するニュース
- 2022年05月12日
- 「健康経営のさらなる進化へ」へるすあっぷ21 5月号
- 2022年05月02日
- 【新型コロナ】ワクチン3回目接種後の副反応が明らかに 過半数が「身近な人にも勧める」
- 2022年05月02日
- 【新型コロナ】子供のワクチン接種ではどんな注意が必要? 「まずは家族でワクチンについて話し合ってみる」
- 2022年05月02日
- 「コーヒーを飲む」習慣が痛風の発症を減らす? 尿酸値とは関係なく痛風リスクが低下
- 2022年04月20日
- 【新型コロナ】ワクチン3回目接種を受けた人は重症化・死亡リスクが大きく低下 追加(3回目)接種は効果がある
最新ニュース
- 2022年05月17日
- 6.5%の児童が「家族の世話」、学業や生活に影響も ヤングケアラーの実態に関する調査結果
- 2022年05月16日
- 生活スタイルの改善による寿命延伸 生活習慣病の多い人ほど効果は高い 80歳以降でも有用
- 2022年05月16日
- 日本人の「フードリテラシー」を調査 食の価値観・知識・技術に男女で大きな差 世代間でも価値観に違いが
- 2022年05月13日
- 勤務問題で自殺する人が近年増加傾向に 子ども・若者、女性の自殺者数増加が喫緊の課題
- 2022年05月13日
- 約4割が「健康診断結果の措置に関する説明力が向上」 令和3年度産業保健活動総合支援事業の報告書を公表
~保健指導・健康事業用 教材~
-
アイテム数は3,000以上! 保健指導マーケットは、健診・保健指導に役立つ教材・備品などを取り揃えたオンラインストアです。 保健指導マーケットへ