「2012 年 病院における看護職員需給状況調査」
「2012 年 病院における看護職員需給状況調査」
(日本看護協会/2013年3月7日)
日本看護協会は、「2012 年 病院における看護職員需給状況調査」を実施し、その結果を公表した。同調査は、病院看護職員の需給動向や労働状況の把握を目的として、全国の病院の看護部長を対象に 1995 年以降、毎年実施されているもの。
今回は離職率や給与などに加えて、同会の「看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン」普及に向けた取り組みの現状把握などを目的に、看護職員の夜勤実態や、病院による夜勤負担軽減策の状況を聞いた。
〇ポイント
「2011 年度の看護職員離職率は、常勤 10.9%、新卒 7.5%」
・常勤・新卒ともに、離職率は 4 年連続で減少
・病床規模別の新卒看護職員離職率は、病床規模が大きくなるほど離職率が下がる傾向にあり、500 床以上の病院では 6.7%
「夜勤負担が重い病院ほど、離職率が高い傾向」
・看護職員 1 人あたりの 1 カ月の夜勤時間は「72 時間超」が 31.9%、「80 時間超」は
17.3%
・1 カ月の夜勤時間が、「72 時間超」の看護職員の割合が 50%以上の病院では、常勤看護職員の離職率が 12.9%と、離職率が高い傾向に
「病院の夜勤負担軽減策 基準の設定状況にばらつきあり」
・「夜勤中の休憩時間の確保」などの項目は、軽減策が比較的整備されている
・「2 回連続夜勤後の休息(休日を含む)の確保」などの項目では、具体的基準はまだない、という病院が多い
「計画的な看護職員配置 実施できている病院は少数」
・産休・育休や夜勤減免者の発生を見込み、代替要員を確保するなど計画的な看護配置に取り組んでいる病院は、少数に
(日本看護協会/2013年3月7日)
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