関連資料・リリース情報
気候変動下での数十年にわたる長期的な暑熱適応を考慮した熱中症搬送数の予測手法の開発
2023年07月19日
気候変動下での数十年にわたる長期的な暑熱適応を考慮した熱中症搬送数の予測手法の開発
国立環境研究所気候変動適応センターの研究チームは、数十年にわたる長期的な暑熱適応を考慮して熱中症搬送数を予測することが可能な手法を開発の上、47都道府県の将来予測に取り組みました。その結果、熱中症搬送率(人口あたりの熱中症搬送数)は、長期的な暑熱適応を考慮しない場合、基準期間(1981年から2000年)と比べて21世紀半ばに7歳から17歳で1.78倍、18歳から64歳で1.99倍、65歳以上で1.88倍に増加すると予測されました。一方、考慮した場合には、それぞれ1.30倍、1.39倍、1.35倍に増加すると予測され、長期的な暑熱適応により熱中症搬送率の低減が予測されました。しかしながら、気候変動の進展により熱中症搬送率が高まると予測され、更なる熱中症対策の必要性が示唆されました。
本研究の成果は、2023年6月16日付けでエルゼビア社から刊行される国際学術誌『Environmental Research』に掲載されました。
(国立環境研究所/2023年 7月 5日)
掲載記事・図表の無断転用を禁じます。©2009 - 2024 SOSHINSHA All Rights Reserved.
「調査・統計」に関する資料・リリース
- 2024年12月26日
- 最新の患者調査が公表される!~総患者数の最多は高血圧症で、前回より約100万人、歯周病は約275万人増加~
- 2024年12月26日
- 令和6年「高年齢者雇用状況等報告」の集計結果を公表
- 2024年12月26日
- 令和4年度「業態別にみた被保険者の健康状態に関する調査」の結果を公開
- 2024年12月23日
- 「産業保健に関わる保健師等の活動実態調査」を実施します
- 2024年12月19日
- 【インフォグラフ】長時間労働は循環器負担を引き起こすが、高血圧者はより顕著な負担が生じる
「調査・統計」に関するニュース
- 2024年12月25日
- 過去最少の野菜不足でも「改善するつもりはない」 睡眠不足も慢性的―令和5年「国民健康・栄養調査」より
- 2024年12月23日
- 労働世代における慢性腎臓病(CKD)対策の強化にむけて 健診でCKDを早期発見し介入 日本医療政策機構
- 2024年12月16日
- 中年期に内臓脂肪が多いと20年後に認知症リスクが上昇【野菜を食べている人は認知症リスクが低い】
- 2024年12月16日
- 「ラジオ体操」は健康効果が高い フレイルやプレフレイルが改善 日本人高齢者を対象に試験を実施
- 2024年12月16日
- 妻が幸せなら夫も幸せ 夫婦間には多くの相関があり生活習慣も似ている 夫婦いっしょに保健指導?