令和5年 労働安全衛生調査(実態調査)結果の概要
労働安全衛生調査は、労働災害防止計画の重点施策を策定するための基礎資料とし、労働安全衛生 行政運営の推進に資することを目的として実施しています。
令和5年は事業所が行っている安全衛生管理、労働災害防止活動及びそこで働く労働者の仕事や職 業生活における不安やストレス等の実態について、常用労働者を10人以上雇用する民営事業所から無作為に抽出した約14,000事業所並びに当該事業所に雇用される常用労働者及び受け入れた派遣労働者から無作為に抽出した約18,000人を対象とし、有効回答を得た7,842事業所及び8,431人について集計したものです。
「調査結果のポイント」より
メンタルヘルス対策に関する状況<事業所調査>
過去1年間にメンタルヘルス不調により、連続1か月以上休業した労働者がいた事業所の 割合は10.4%(令和4年調査10.6%)、退職した労働者がいた事業所の割合は6.4%(同5.9%)
メンタルヘルス対策に取り組んでいる事業所の割合は63.8%(同63.4%)、事業所規模別 にみると、労働者数50人以上の事業所で91.3%(同91.1%)、労働者数30~49人の事業所で71.8%(同 73.1%)、労働者数10~29人の事業所で56.6%(同55.7%)
化学物質のばく露防止対策への取組状況<事業所調査>
労働安全衛生法第57条の化学物質には該当しないが、危険有害性がある化学物質を製造又は譲渡・提供している事業所のうち、すべての製品の容器・包装にGHSラベルを表示している事業所の割合は73.6%(同 80.9%)
労働安全衛生法第57条の2の化学物質には該当しないが、危険有害性がある化学物 質を製造又は譲渡・提供している事業所のうち、すべての製品に安全データシート(SDS)を交付している事業所の割合は 75.6%(同 54.9%)
仕事や職業生活に関する強いストレス<個人調査>
現在の仕事や職業生活に強い不安、悩み、ストレスとなっていると感じる事柄がある労働者のうち、その内容は「仕事の失敗、責任の発生等」が39.7%(同35.9%)と最も多い
参考情報
(厚生労働省/2024年 7月25日)
「産業保健」に関する資料・リリース
- 2024年12月19日
- 「認知症施策推進基本計画」が閣議決定
- 2024年12月19日
- 【インフォグラフ】長時間労働は循環器負担を引き起こすが、高血圧者はより顕著な負担が生じる
- 2024年12月18日
- 令和6年度 年末年始無災害運動を実施します「今年もやります! 基本作業の徹底 年末年始も無災害」
- 2024年12月18日
- 「航空医学分野の規制等に関する検討会」とりまとめの公表~操縦士の健康管理制度、アルコール検査制度等を見直します~
- 2024年12月09日
- 【動画】「令和6年版 労働経済の分析」を公開
「産業保健」に関するニュース
- 2024年12月19日
- 2024年度版【保健指導アトラス】を公開!保健指導に携わる人が知っておきたい法律・制度
- 2024年12月18日
- 【オピニオン公開中】労働者の疲労リスク管理・効果的な休み方―過労死等防止調査研究センター(RECORDs)の成果と職域での取り入れ方
- 2024年12月17日
- 子宮頸がん検診で横浜市が自治体初の「HPV検査」導入70歳以上の精密検査無料化など、来年1月からがん対策強化へ
- 2024年12月16日
- 中年期に内臓脂肪が多いと20年後に認知症リスクが上昇【野菜を食べている人は認知症リスクが低い】
- 2024年12月16日
- 「ラジオ体操」は健康効果が高い フレイルやプレフレイルが改善 日本人高齢者を対象に試験を実施