第2回 「データヘルス計画」について ~どう計画し、運用するか~
それぞれの健保組合に適した計画作成がポイント
木村: データヘルス計画の概要(内容・目的)についてお聞かせください。
高橋: データヘルス計画の概要としては、まずデータの分析があり、それに基づく保健事業の実施・評価、外部事業者の活用し効率的に実施、事業主と協働、といったことが求められるところです。

参考資料:データヘルス計画の推進について(厚生労働省保険局保険課)
木村: 事前に行った健保組合へのヒアリングでも、今回示された「松」「竹」「梅」といった身の丈にあった事業のモデルが画期的といった声がありました。その中で、コラボヘルス(事業主との協働)について、総合健保からどのように示していけばよいかといった声があがりました。総合健保のコラボヘルスについては、どのようにお考えでしょうか?
高橋: コラボヘルスについては、事業主とかなり密接に連携して取組む単一健保もありますが、そのレベルをすべての健保に求めることはできません。総合健保ですと、事例集にもいくつかありますが、例えば事業主に対して、事業所ごとのデータ比較等を参考に説明し労働環境の改善に役立てるなど、総合健保の実情にあったコラボヘルスを進めていただければよいと考えています。基本的に、データヘルス計画は、身の丈に応じた計画の策定と実行となっていますので、一律的に求めることはしません。
鳥井: 具体的な内容は、作成中のガイドラインで整理した形で示していければと思います。やはりそこでも内容を画一的に求めることはありません。
木村: ガイドラインはいつ頃示される予定でしょうか?
鳥井: まだこれからですが、今年度中には示したいと思います。
高橋: 具体的には指針の改正となります。そのあとに、プラスαで手引きのようなものも検討しています。手引きについては、全組合が計画を作り始める、来年度の秋以降には間に合わせる予定です。
【参考資料】
データヘルス計画の推進について(厚生労働省保険局保険課)[PDF:1.5MB、22頁]
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