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認知症を簡単に早期発見 自分でできる認知症の気づきチェックリスト

 東京都は、高齢者本人や家族などが簡単に認知症を早期発見できるようQ&A方式の「自分でできる認知症の気づきチェックリスト」を発表した。区市町村や医師会、医療機関などで配布している。
10項目の質問に回答すれば認知症リスクが分かる
 チェックリストは東京都健康長寿医療センターの監修により、医師・看護師による専門的な訪問調査をふまえて作成したもので、本人や家族など身近な方が、認知機能や生活機能の低下の有無を簡便に確認できる。

 「5分前に聞いた話を思い出せないことがあるか」、「バスや電車、自家用車などを使って一人で外出できますか」など10項目の質問に対し、それぞれ頻度や能力を4段階の中から選ぶ。レベルに応じて1~4点が加算され、20点以上の場合は「認知機能や社会生活に支障が出ている可能性がある」として、地域の相談機関や医療機関へ相談することを推奨している。

 都内では認知症の高齢者数は、2013年の約38万人から、2025年には約60万人まで急増し、65歳以上人口の18.2%が認知症を発症すると予測されている。

 認知症の原因の約7割を占めるアルツハイマー病は、アミロイドβとタウタンパクという2種類のタンパク質が脳の神経細胞を破壊していく病気だ。2型糖尿病や脂質異常症、寝不足、ストレス、視力・聴力の低下などがアルツハイマー病のリスクになることが、最近の研究で明らかになってきた。

 認知症は、早期に発見して、早期に治療を開始すれば、よい状態を維持することにつながる。認知症の症状に思い当たるときには、医療機関を受診することが勧められる。どこを受診すればよいのかわからない場合には、近くの地域包括支援センターに相談すると、適切な医療機関を紹介してくれる。

知って安心 認知症 認知症の人にやさしいまち 東京を目指して(東京都)

[Terahata]
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