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東京都が外国人滞在者向け医療機関受診のための多言語ガイドブックを作成

 東京都福祉保健局健康安全部感染症対策課はこのほど、外国人旅行者が国内に滞在中、具合が悪くなった時に活用できる多言語のガイドブックを作成した。英語や中国語など5ヵ国語に対応しており、宿泊施設や観光案内所などに設置して活用をうながしている。

 秋から冬にかけて流行しやすいノロウイルスなどの感染性胃腸炎やインフルエンザ、また夏場に子どもを中心に感染が広がりやすいヘルパンギーナなど、国内では年間を通して、さまざまな感染症が流行している。

 感染症にかかった場合は速やかに医療機関を受診し、適切な治療を受けることが症状の早期改善と感染症拡大防止につながる。しかし言葉や医療機関の受診方法が分からない外国の人の場合は、感染症と疑われる症状があったとしても受診するのは難しい。

 そのため東京都では、東京を訪れる外国人の人たちが必要な時に医療機関を受診できるよう、多言語対応のガイドブックを初めて作成した。

 ガイドブックは、A5版で全44ページ。日本語で記載したページに続いて、英語、中国語、韓国語、タイ語、スペイン語といった5ヵ国語で同じ内容を記している。

 各言語のページでは、まず具合が悪い人に対して、症状によって疑われる感染症を示し、医療機関への受診を勧める文章を掲載。具体的に医療機関の探し方や外国語対応可能な相談窓口、一般的な診察の流れについても説明している。

 また医療機関の受診時に役立つ「ポイントシート」も添付しているので、症状の詳細や持病、アレルギーの状況について、指で示してコミュニケーションを取ることができる。

 同ガイドブックは東京都庁、バスタ新宿、羽田空港、京成上野の東京観光情報センターで入手できるほか、都内のホテルや旅館など全宿泊施設に配布予定。またHPからもダウンロードでき、感染症対策課へ申込書をFAXで提出すれば冊子の送付も対応可能だという。

外国人向け医療機関受診ガイドブック
外国人向け医療機関受診ガイドブック申込書
[yoshioka]
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