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「ミドリムシ」の成分が血糖値の上昇を抑制 期待できる健康効果
2018年09月11日
「ミドリムシ」に含まれるカロテノイドの色素成分が血糖値の上昇を抑制する――ユーグレナは、「ミドリムシ」(学名:ユーグレナ)に含まれるカロテノイドである「ジアトキサンチン」の色素成分を継続して摂取すると、血糖値の上昇が抑制されるという研究を発表した。
ミドリムシに血糖上昇を抑えるカロテノイドが
研究は、ユーグレナが京都大学農学研究科応用生物科学専攻の菅原達也教授と共同で行ったもので、2018年9月に神戸で開催された第57回日本油化学会で発表された。
ユーグレナは、植物と動物の両方の特徴をもつ微細藻類。食と環境の問題に対策できる新素材として期待されている。同社は2005年に世界ではじめて、ユーグレナの食用屋外大量培養に成功した。
ユーグレナは、ビタミン類やミネラルなどを豊富に含み、栄養バランスが優れており、機能性食品に活用されているほか、化粧品、バイオ燃料などにも使われている。
関連情報
研究グループは、血糖値への影響を調べるために、高脂肪食と高脂肪食にユーグレナ由来ジアトキサンチン含有カロテノイドを入れたエサをマウスに与える実験を行った。
マウスを、(1)通常食を与える群、(2)高脂肪食を与える群、(3)高脂肪食にユーグレナ由来のジアトキサンチンを入れたエサを与える群の3つに分け、それぞれ6週間経口摂取させた後に血糖値を測定した。
その結果、(3)の高脂肪食とユーグレナの成分を摂取したマウス群は、(2)の高脂肪食のみを摂取したマウスよりも血糖値の上昇が抑制されることが確認された。
ユーグレナ由来のカロテノイドは、血糖値の上昇を抑制することが明らかになった。ユーグレナに糖尿病と糖尿病合併症を予防し症状を緩和する効果がある可能性がある。
京都大学農学研究科応用生物科学専攻海洋生物生産利用学分野
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