第1回 全国健康保険協会(協会けんぽ) 【後編】
木村:第二期特定健診・特定保健指導について、新しい取組みにチャレンジしていくとおっしゃられていましたが、具体的にはどのようなものですか?
六路:まず保健指導の未受診者の方への対応を積極的に展開するつもりです。具体的には、レセプトと健診データを突合して対象者を抽出し、3ヶ月後に郵送(文章)にて一次勧奨を行い、電話やメールにて二次勧奨を行う予定です。下記条件のように、対象基準を厳しめにして行います。
 ◆一次勧奨条件:血圧160以上、または空腹時血糖値126以上(対象は5%)
  ◆二次勧奨条件:血圧180以上、または空腹時血糖160以上
   (且つ、余力のある支部のみが実施)
対象者はレセプトと健診データを突合して抽出するため、個人情報等のリスクヘッジで、ほぼ内製で行うことにしました。
木村:実施に踏み切った背景は何かあったのでしょうか?
六路:これは平成23年に福岡県で行われたモデル事業をもとに行うことにしました。
木村:各支部のモデル事業が全体の取組みとして採用されることは素晴らしいことですね。
【参考資料】
 平成23年度パイロット事業 進捗報告(全国健康保険協会 福岡支部)

参考資料:平成23年度パイロット事業 進捗報告(全国健康保険協会 福岡支部)
六路:支部の例で言いますと、香川県支部では保健指導の実施率が3割に達し、全国トップになった取り組みがあります。規模が小さいこともありますが、保健師の方々の姿勢が素晴らしく一生懸命取り組んでいると聞きます。また平成25年度からは特定保健指導に加え、若年者(35~40歳)層への保健指導も積極的に展開しているようです。
木村:機会があれば、香川県支部の取り組み内容や工夫点、保健指導に対する想いを直接お伺いしたいですね。
六路:ぜひご紹介しますね。
  また、特定保健指導とあわせて非肥満者対応を行っている支部もあります。これは事業主と連携して実施することが重要と考えています。事業主としても、特定健診・特定保健指導の対象とならない年代の従業員を多く抱えているところもあるため、訪問する保健師に対し、若年層や非肥満者のリスク保有者への対応を望む声もあるといいます。
「全国健康保険協会(協会けんぽ)」もくじ
最新ニュース
- 2025年10月30日
- 男性で「毎日2合以上」の飲酒に腎機能低下リスク 大阪府17万人の特定健診データで判明
- 2025年10月30日
- 「メタボ健診」で国保加入現役世代の生活習慣病罹患率が約10%減少
- 2025年10月27日
- 閉経や外科的閉経は女性の就労に影響を及ぼす
- 2025年10月23日
- 武士の「礼法」が健康づくりに?1日5分の動作で脚力が25%アップ 東北大学が検証
- 2025年10月23日
- 夜型の人に腰痛が多い傾向 日本人労働者4,728人を対象にした大規模分析【藤田医科大学・名古屋大学】

 














 
 
 
