ニュース
【連載更新】「ストレスチェック」でできること、できないこと
2015年11月18日
連載「健康管理スタッフに大切なメンタルヘルス支援とは」(丸山 総一郎/神戸親和女子大学大学院教授)の第2回「ストレスチェック」でできること、できないことを公開しました。
No.2 「ストレスチェック」でできること、できないこと
1. 産業ストレス対策のエビデンスと一次予防戦略
「ストレスチェック」の導入は、前回紹介しました「ストレス学ハンドブック」のなかでも東京大学の川上憲人教授や北里大学の堤明純教授によって、エビデンスに基づいた産業保健活動と一次予防戦略の重要性を、よく理解した上で進めていかなければならないと強調されています。
エビデンスに基づいた産業保健活動は、「科学的根拠に基づく医療(evidence-based medicine: EBM)」『ひとり一人の患者さんの治療過程において、現在入手可能な最強のエビデンスを良心的に、明示的に、かつ賢明に応用することである』とされ、産業保健専門職に求められています。大事な点は、根拠の水準で、表1の通り、高いIaから相対的には低いIVまであります。
表1 根拠に基づく医療(EBM)における根拠(エビデンス)の水準
(米国健康政策・研究局(AHCPR)による区分)

「ストレス学ハンドブック」(川上憲人 訳)より
オピニオン「健康管理スタッフに大切なメンタルヘルス支援とは」(米国健康政策・研究局(AHCPR)による区分)

「ストレス学ハンドブック」(川上憲人 訳)より
ストレスチェック トップページ
掲載記事・図表の無断転用を禁じます。©2009 - 2025 SOSHINSHA All Rights Reserved.


「メンタルヘルス」に関するニュース
- 2025年02月25日
- 【国際女性デー】女性と男性はストレスに対する反応が違う メンタルヘルス対策では性差も考慮したアプローチを
- 2025年02月25日
- ストレスは「脂肪肝」のリスクを高める 肥満やメタボとも関連 孤独や社会的孤立も高リスク
- 2025年02月17日
- 肥満やメタボの人に「不規則な生活」はなぜNG? 概日リズムが乱れて食べすぎに 太陽光を浴びて体内時計をリセット
- 2025年02月17日
- 中年期にウォーキングなどの運動を習慣にして認知症を予防 運動を50歳前にはじめると脳の健康を高められる
- 2025年02月17日
- 高齢になっても働き続けるのは心身の健康に良いと多くの人が実感 高齢者のウェルビーイングを高める施策
- 2025年02月12日
-
肥満・メタボの割合が高いのは「建設業」 業態で健康状態に大きな差が
健保連「業態別にみた健康状態の調査分析」より - 2025年02月10日
- 緑茶やコーヒーを飲む習慣は認知症リスクの低下と関連 朝にコーヒーを飲むと心血管疾患リスクも低下
- 2025年02月10日
- タバコを1本吸うごとに寿命は20分短縮 若い世代はタバコ規制を歓迎 「タバコ広告も禁止すべき」
- 2025年02月04日
- ラジオ体操などにより要介護や認知症のリスクが低下 高齢化社会の健康施策に体操を活用
- 2025年02月03日
- 良い睡眠は肥満や高血圧のリスクを減らす 日本人の睡眠は足りていない 3つの方法で改善