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ワカメに食後血糖値の上昇を抑制する効果 白飯のGI値を低下
2018年07月18日

ワカメを食事と一緒に摂取することで食後の血糖値の上昇を抑えられるという研究が発表された。ワカメを摂取すると、食後の血糖値の上昇しやすさを示す指標であるGI値も低下した。
ワカメを摂取することで、食後の血糖値の上昇が抑制されることが期待されるという。
ワカメを摂取することで、食後の血糖値の上昇が抑制されることが期待されるという。
日本Glycemic Index研究会で発表
ワカメを食事と一緒に摂取することで食後の血糖値の上昇を抑えられることが、理研ビタミンと藤女子大学人間生活学部食物栄養学科の三田村理恵子准教授との共同研究で判明した。研究は7月に開催された日本Glycemic Index(GI)研究会で発表された。
海藻は健康的なイメージをもたれている食材だが、その健康効果については未解明な部分も多い。理研ビタミンはこれまで、ワカメの健康効果を明らかにする研究を重ね、血圧やコレステロールに対する影響など発表してきた。今回は、ワカメの食後血糖値に与える影響を明らかにするためヒト試験を実施した。
成人の健常女性9人を対象に、対照群(A)には白米150gとドレッシング10ccを、ワカメ群(B)に白米150gとドレッシング10ccを混ぜた乾燥カットワカメ4gの水戻し品を摂取してもらい、摂取前、摂取15分、30分、45分、60分、90分、120分後の血糖値を測定した。
その結果、白米とワカメを同時に摂取した(B)群では、食べていなかった(A)群に比べ、血糖値の上昇が、食後15分、30分、120分に抑制されることが判明した。


日本Glycemic Index研究会
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