歩数計や活動量計の活用はあらゆる年齢の人に勧められる 高齢者の介護予防にも有用 身体活動が増え座位行動は減る
活動量計やスマホで歩数を数える人は増えている
歩数計や活動量計、スマホなどでウォーキングの歩数を記録している人は増えている。オーストラリアのシドニー大学による調査では、成人の24%が活動量計を利用し、23%がスマートウォッチを利用していることが示された。 「活動量計などのデバイスを利用すると、たとえば電車に乗るために小走りをしたり、通勤時に歩いたときなどの、短時間の身体活動も記録できます」と、同大学で運動療法について研究しているエマニュエル スタマタキス教授は言う。 「身体活動量が少ない人は、糖尿病や肥満、心臓病などのリスクが高まります。そうした病気を発症すると、活動的な能力がさらに低下するという悪循環におちいります」。 「活動量計などを活用することで、運動や身体活動と健康との関係が、より正確に分かるようになります。こうしたウェアラブルデバイスを持ち歩いてもらい、運動ガイドラインについての情報を提供することで、人々が日常で運動をすることを促せると考えられます」としている。活動量計を持ち歩く習慣は身体活動量を増やすのに効果的
活動量計やスマートウォッチなどを持ち歩くことは、身体活動量を増やすのに効果的であるという研究を、南オーストラリア大学も発表している。 研究グループは今回、身体活動を記録できるウェアラブルデバイスを使用した約400件の研究を解析した。世界中の約16万4,000人が対象となった。 その結果、活動量計を持ち歩くことで、毎日のウォーキングの時間が最大で40分(約1,800歩)増え、その結果、5ヵ月間で体重が平均して1kg減少することが示された。 活動量計や歩数計などは、利用しやすい価格で売られており、手軽に入手できる。そうしたデバイスを利用することで、身体活動を増やし、体重を減少できるのに加えて、2型糖尿病や高血圧、脂質異常症も改善でき、さらにはうつ病や不安症などのメンタルヘルス不調などの予防にもつながることが示された。 「世界では、活動量計などの身体活動を記録できるウェアラブルデバイスの出荷量は、2014年~2020年に15倍に増え、2020年の支出額は4,150億円(28億ドル)にも達しました」と、同大学運動・栄養・活動研究センターのタイ ファーガソン氏は言う。 「今回の研究で、活動量計を持ち歩くことは、あらゆる年齢層で長期間にわたり、運動量を増やすのに役立つことが分かりました」としている。要支援高齢者の身体活動も改善
運動は介護予防に有用で健康関連QOLも高められる
活動量計を用いたセルフモニタリングにより要支援高齢者の身体活動が改善
歩数・軽強度活動が増加し、座位行動は減少
Potential impact of wearables on physical activity guidelines and interventions: opportunities and challenges (British Journal of Sports Medicine 2023年8月7日)
Wearing your fitness on your sleeve is great for the heart (南オーストラリア大学 2022年7月20日)
Effectiveness of wearable activity trackers to increase physical activity and improve health: a systematic review of systematic reviews and meta-analyses (Lancet Digital Health 2022年8月) 神戸大学大学院保健学研究科
Effects of self-monitoring using an accelerometer on physical activity of older people with long-term care insurance in Japan: a randomized controlled trial (European Geriatric Medicine 2024年2月14日)
本サイトに掲載されている記事・写真・図表の無断転載を禁じます。

