オピニオン/保健指導あれこれ
「産業看護職のための地域保健との連携マニュアル」のご紹介
No.3 【企業・団体等を募集中】マニュアルを用いた研修会について
東海大学医学部看護学科
2018年07月17日
「産業看護職のための地域保健との連携マニュアル」を用いた研修会のこれまでの開催状況
産業看護職を対象とし、本マニュアルを用いて行う、地域・職域連携に関する研修会をこれまでに2回開催(2018年1月・2月)しました。1回目は、大手企業で毎年1回開催されている産業看護職研修会にこの内容を取り上げて頂き、約30名の産業看護職を対象に実施しました。 最初のグループワークでは
「地域保健との連携の必要性は以前から感じていたものの、何から手を付けたら良いのかわからない」
「地域保健関係者に連絡したくても、どこにどのように連絡して良いのかわからない。」
「以前一度、市役所に連絡したことはあるが、うまく意図が伝わらなかったのか、連携までに至らなかった。」
など、率直な思いや意見が聞かれました。
研修会終了後のアンケートには、
「地域保健への連携に対するハードルが下がった。」
「地域保健とどのように連携したらよいのか、考えるきっかけになった。」
「地域保健との連携をもっと行うべきだと感じた。」
などの感想が聞かれ、連携の必要性やその具体的な方法をイメージしてもらえる機会となったようです。
2回目は、神奈川県内の保健福祉事務所において、管内の産業看護職を中心に産業医、自治体保健師、商工会議所職員、事業所の衛生管理者等の参加も得て、開催しました。
研修内容は産業看護職向けではありますが、様々な立場の方がご参加くださったので、この研修会自体が地域・職域連携の場となり、今後の連携活動に対する発展的な意見が多く出される機会となりました。
産業看護職向け研修会の開催を希望する企業・団体等を募集!
これまでに地域保健との連携を経験したことが無い、または自分なりに連携を試みてもうまくいかなかった産業看護職がこのマニュアルを活用することで地域保健とスムースに連携し、有効な地域保健情報を得たり、専門職の知識や技術を活用しながら産業保健活動を充実させていけたら良いと考えています。 このような趣旨にご賛同いただき、研修会をご希望くださる企業・団体等がございましたら、ぜひ、筆者までご一報ください。 連絡先: 東海大学医学部看護学科/三橋 祐子 yuko-3284@tokai-u.jp 尚、この研修会の折には、研修会の効果検証も行いたいため、研修会の直前・直後および半年後に質問紙調査を実施させていただきたいと思います(対象者のうち、同意が得られた者のみ)。 ※現時点において、本マニュアルの配布対象は、研修会の参加者のみとさせていただいており、マニュアルのみの配布は行っておりませんので、ご了承いただきたく存じます。 ※本研究(マニュアル作成までの一連の過程)はJSPS科研費JP15K11867の助成を受けて実施しました。「「産業看護職のための地域保健との連携マニュアル」のご紹介」もくじ
掲載記事・図表の無断転用を禁じます。©2009 - 2024 SOSHINSHA All Rights Reserved.
「産業保健」に関するニュース
- 2024年12月23日
- 政策提言「労働世代における慢性腎臓病(CKD)対策の強化にむけて」 健診でCKDを早期発見し介入 日本医療政策機構
- 2024年12月23日
- 高齢者の食事と運動をどう指導・支援すればよいか フレイル・サルコペニアに対策 「食育健康サミット2024」をオンライン配信
- 2024年12月19日
- 2024年度版【保健指導アトラス】を公開!保健指導に携わる人が知っておきたい法律・制度
- 2024年12月18日
- 【オピニオン公開中】労働者の疲労リスク管理・効果的な休み方―過労死等防止調査研究センター(RECORDs)の成果と職域での取り入れ方
- 2024年12月17日
- 子宮頸がん検診で横浜市が自治体初の「HPV検査」導入70歳以上の精密検査無料化など、来年1月からがん対策強化へ