関連資料・リリース情報
「がんの診断と自殺および他の外因死との関連について」
2014年04月22日
「がんの診断と自殺および他の外因死との関連について(多目的コホート研究(JPHC Study))」
(国立がん研究センターがん予防・検診研究センター/2014年4月22日)
がんになっていないグループに対する、がん診断から1年以内のグループにおける自殺および他の外因死のリスクはともに約20倍という結果が得られた。
先行研究では、がんと診断されることに起因する心理的ストレスは診断後1ヶ月?数か月以内で最も強いことが指摘されている。診断後1年以内はがんの発生やその治療に伴うライフスタイルの変化なども大きい時期とされ、がんおよびその治療による認知・身体的機能や社会的機能の低下が考えられる。
これらの要因により、がん診断後1年以内の自殺および他の外因死のリスクが高かったと考えられる。
がん患者さんのケアに関わる医療従事者や家族など周囲の人々は、特にがん診断後1年以内において、
(1)自殺を含めた様々な外因死のリスクに留意する必要があること
(2)診断による心理的ストレス・抑うつ、がん罹患・治療による認知・身体・社会的機能の低下のアセスメントが重要であること
を示唆するものと考えられる。
(国立がん研究センターがん予防・検診研究センター/2014年4月22日)
掲載記事・図表の無断転用を禁じます。©2009 - 2024 SOSHINSHA All Rights Reserved.
「がん」に関する資料・リリース
- 2024年04月01日
- ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種を逃した方へ~キャッチアップ接種のご案内~
- 2024年03月22日
- 「さんぽセンターWebひろば」リニューアル
- 2024年03月12日
- 「アンケート調査による日本人糖尿病の死因」2011~2020年の10 年間 68,555 名での検討
- 2024年03月05日
- 標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)
- 2024年02月15日
- 【研修資料】治療と仕事の両立支援ガイド ~持続可能な経営の実現に向けて~
「がん」に関するニュース
- 2024年04月22日
- 【肺がん】進行した人は「健診やがん検診を受けていれば良かった」と後悔 早期発見できた人は生存率が高い
- 2024年04月09日
- 子宮の日 もっと知ってほしい子宮頸がんワクチンのこと 予防啓発キャンペーンを展開
- 2024年03月25日
- 【乳がん検診】40歳になったら毎年受けるとリスクは最小限に 乳がん検診は進歩している
- 2024年03月18日
- がん予防で1兆円超の経済負担を軽減 生活スタイルや環境の改善が必要 子宮頸がんはHPVワクチンで予防できる
- 2024年03月05日
- 業態別の健康課題を見える化 「働き世代の健康データブック」を公開 企業の健康経営を支援 協会けんぽ京都支部
関連コンテンツ
最新ニュース
- 2024年04月25日
- 厚労省「地域・職域連携ポータルサイト」を開設 人生100年時代を迎え、保健事業の継続性は不可欠
- 2024年04月23日
- 生鮮食料品店が近くにある高齢者は介護費用が低くなる 自然に健康になれる環境づくりが大切
- 2024年04月22日
- 運動が心血管疾患リスクを23%低下 ストレス耐性も高められる 毎日11分間のウォーキングでも効果が
- 2024年04月22日
- 職場や家庭で怒りを爆発させても得はない 怒りを効果的に抑える2つの方法 「アンガーマネジメント」のすすめ
- 2024年04月22日
- 【更年期障害の最新情報】更年期は健康な老化の入り口 必要な治療を受けられることが望ましい